第7話

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2023/11/23 04:32
「あなた、久しぶり、ずっと、会いたかったっ、」

「私も…
紅葉、見に行こうか」

私たちは30分間タクシーに揺られていた
必死で笑顔を作っていたけれど
そうすればするほど涙が近づいてきた

「…あなた?大丈夫?」

「大丈夫!」

今日私は別れを切り出す
もう会えなくなる彼の横顔を
寝たフリをして見ていた

「…あの時の君みたい」

「なんか言った?」

「…」

今日で見納めの君の顔は
ムカつくほどに綺麗だった
私が見た中で1番



「着いたー!」 

「なんかテンション高いね?
そんなに見たかった?」

「うん、この日を待ってた」

私は彼と歩く1歩1歩を踏み締めた
紅葉がとても綺麗だった
もみじ
イチョウ



「すっごく綺麗
私は今日楓を見に来たの」

「そうなの?俺はもみじが好き」

私たちは人気の少ない
かえでの裏側のベンチへ行った

「ここなら誰も来ないよね」



彼と目を合わせないようにして言った










───「ドヨン、話したいことがあるんだ」

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