第38話

これからの事
21
2023/04/11 12:20
元貴はこのあと、別の局の音楽番組の仕事が入ってるから…と言ってまた仕事に向かった。

私は衣織を家によんで、スプラッシュがこれから出るであろう、生音楽番組、カウントダウンTVを見ることにした。

私は衣織に真っ先に左手薬指の指輪を見せ、結婚しようと告白された事を伝えた。

海老原衣織
海老原衣織
おめでとう。良かったわね?
と、喜んでくれた。
海老原衣織
海老原衣織
私も結婚は憧れるわ。でも、私はこの仕事一生つづけたいのよ。結婚と仕事の両立って難しそうだし、ちょっと自信ないわ。
なるほど、そこまで考えていなかった…私は改めておもった。

今でさえすれ違いの毎日が続いているのに…

そんな事を考えているとテレビにスプラッシュが出てきた。
海老原衣織
海老原衣織
旦那様が出てるわよ?
衣織がちゃかすように言った。私は、何だか恥ずかしくて元貴の姿を正視出来ないでいた。

私は布団の中で、目を覚ました。もう、朝かぁ。

隣りには、元貴がぐっすり眠っていた。

衣織が帰った後、そのままソファーで眠ってしまった私を元貴がベットに運んでくれたらしい。

しかし、昨日は大仕事で疲れたんだね。無邪気な顔をして眠る元貴の顔をずっと見ていたい気分だった。

昨日、指輪をもらったことがまだ、しんじられなかった。

夕方、元貴が目を覚ましたので、私達は近くのちいさな神社に初詣にいった。

大きな神社へ行ったらまたファンにバレた時怖い。

2人でお賽銭を入れてお祈りした。

深田花音
深田花音
元貴、長い間何お願いしてたの?
窪田元貴
窪田元貴
教えない。人に言っちゃうと、願い叶わなくなるっていうだろう?
元貴は意地悪そうに言った。

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