パシッ …
そしてお馬鹿さんが吃驚して困惑してる間に ,
素早く右手で前襟 , 左手で袖口を持って右脇に
入り込む .
此処まで来たらもう分かるよね ??
前方に浮かし , 肩口から投げる .
ドンッ …
そりゃ驚くよな .
だって , 自分よりも10cm以上背の低い奴に
背負い投げされたんだもん .
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《 中庭 》
取り敢えず , 走って中庭までやって来た .
急いでスマホを取りだし , 電源が着くか確認する .
スマホは生きてたから , 次は服をどうするかだな …
スカートは余り濡れていないが , パーカーが
すぶ濡れ .
ん ~~~~
よし , 屋上行くか .
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《 屋上 》
て , 事で屋上到着 ~
何で此処に来たかって ??
パーカー濡れた
↓
代わりに着るものが無い
↓
じゃあ乾かせばいいじゃん
↓
よし , 屋上に行こう
↓
到着
↑今此処
って事よ . ←
パーカーはフェンスに括り付けてれば風で
飛んで行かないでしょ .
ため息を零しながらフェンスに凭れ掛かる .
____ もう一度言おう .
教師に告げ口されたら100% , 私が " 悪 " として
片付けられる .
どれだけ相手が悪くてもね .
だから , 私は今迄ずっと " 弱い私 " を演じていたのだ .
さっき見たくやり返すことは容易だ .
でも , それをしないのは私が " 悪者 " になるから .
だがさっき程は違った .
私はもう既に " 彼奴 " の件でクソ野郎共に反撥
していた .
つまり , チクられるのは確定してたって訳 .
だったら暴れちゃっても良いよね ってなったから ,
お馬鹿さんを背負い投げしてやった .
… 否 , 私は " 彼処 " の名誉を守ったんだ .
±0 って事にして置こう …
え , でも , あれは彼奴らが悪くない ??
だって私聞いたよ 「 ぶん投げても良いの ?? 」って .
それに対して何も答えが返ってきてない = ぶん投げて
良い って事でしょ ?
会話のキャッチボールをしないから私みたいな馬鹿が
勘違いするんだよ お馬鹿さん .
あぁ ~ … 学校行きたくない …
でもなぁ ~ 勉強ついてけなくなるのは嫌だし …
_________ ん ??
あれ ? 何で " 彼奴 " が ??
え … ??
私は如何して" 彼奴 " の声が ,
聞きたいの __ ??
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。