前の話
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お父さんは下に降りていった。
うちの一家はおえらいさんのあつまりで、私もそこに含まれる。
「呪われた子供」として。
お母さんは私の手首を引っ張って、猫の死体のところまで連れて行った。
....
行ってしまった。
うーん...
大きなヘビはノ〜っと死んだ猫を飲み込む。
こんなにデカくなったのは、死体を今までたくさん食べさせてきたからだ。
(アイコンのはちっちゃいけど)
ヘビの名前はカースっていうんだけど、それを聞いたクズな同い年はカスって呼ぶ。余談。
カースをカバンに入れる。
今では、まともに話してくれるのはこいつだけ。
こいつだけ。
こいつだけ...
なんで私が呪われている子って言われているか。
この世界では、新年の一つ前の11:59分に生まれた子を「呪われた子」
逆に、新年ぴったり、12:00に生まれた子を「恵まれた子」と呼ぶ。
このマルクルは「恵まれた子」
はあ、無理。
今日はもうねようか。(昼寝)
ぐうううううううううううううう
妹の名前はリン。
モンスターだ。
お母さんが養子として受け入れ、今ではモンスターと人間をつなぐ大使となった。
リンは部屋から出ていった
本でも読むか。
”イビト山 XXXX年 X月X日
登ると二度と戻ってこれなくなるという山。”
マルクルは帰ったし...
腹減った
と、その時
そうして、そいつはフードを外した...
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。