第13話

届け。
233
2019/02/14 13:11
アナウンス
間もなく、花火の打ち上げを開始
いたします。
海辺全体に、アナウンスが流れる。
鮫島 梓
鮫島 梓
おっ。始まる...
特等席だった。


祭りの会場と少し離れていて、人は
いない。

けど、海全体を見渡せるような開けた
海辺だった。
鮫島 梓
鮫島 梓
あ、そういえば...
鯨野 碧衣
鯨野 碧衣
鮫島 梓
鮫島 梓
えっと、その...///
梓、顔が赤いけど大丈夫かな...?
鮫島 梓
鮫島 梓
浴衣、可愛いね...///
浴衣。

そう。私は今日、浴衣を着ている。


シンプルな、朝顔の柄をした浴衣。
鯨野 碧衣
鯨野 碧衣
遅い。
鮫島 梓
鮫島 梓
えっ?
鯨野 碧衣
鯨野 碧衣
もっと、早く言って欲しかった...///
鮫島 梓
鮫島 梓
ははっ。ごめん。
梓はそう言って、私の頭をぽんぽんと
叩いた。
鮫島 梓
鮫島 梓
なぁ、碧衣...
鯨野 碧衣
鯨野 碧衣
ん?
鮫島 梓
鮫島 梓
俺さ、碧衣のこと...































ドォォォォォン!








目の前で、色とりどりの火の花が舞った。
































花火の音は、とても大きかった。





























けど、耳元で囁かれたんだ。











聞き逃すわけがない。







































『好きだ。』

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