大貴side
「ゴホッゴホッ…ハァハァ…」
不敵速な呼吸と咳が同時に襲ってきた
誇りが溜まった教室で俺の呼吸だけが響いてる
10分前にあの教室にアイツらを呼び出した。
「あの、伊野尾先輩に手を出すのはやめてください。俺はもうどうなってもいいのでもう伊野尾先輩に手を出すのはやめてください。お願いします。」
い「今俺はどうなってもいいって言ったな」
ボコッ
俺の心臓目掛けて思いっきり打たれた
「グハッ!!ハァハァ…」
い「あれ?もう起き上がれないの?車椅子ってことは病み上がりなんだ、もう伊野尾先輩には手は出さないどいてやるよ、次が楽しみだね有岡くんッ!」
「ウッゴホッゴホッ…ありがとう…ハァハァ…ございます…ハァハァ」
次の授業が始まるからアイツらは出ていった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!