第32話

推しの子9
126
2024/03/19 11:21
ダンス練習部屋にて
星野瑠美衣
星野瑠美衣
‥‥‥‥
星野大夜夢橙
星野大夜夢橙
‥お?
ルビーが鏡の前で突っ立っている。
何してんだ‥?
星野瑠美衣
星野瑠美衣
‥‥‥っ
途端に踊り出した。
拙いステップで手を上げて、鏡の前で踊っている
今日のこと、気にしてんのかな‥?
その瞬間、ルビーが転けた
星野瑠美衣
星野瑠美衣
っ、あぁいたっ‥‥
星野大夜夢橙
星野大夜夢橙
あっ‥!
大丈夫かな‥??
星野アイ
星野アイ
‥あれ?ルビーとダイヤ?
星野大夜夢橙
星野大夜夢橙
アイちゃん‥?
星野瑠美衣
星野瑠美衣
ママ‥?!ダイヤ‥?!
星野アイ
星野アイ
ルビーは、ダンスの練習?
いつの間にかアイちゃんが後ろに居た。
星野アイ
星野アイ
じゃあ、ママも一緒にやろーっと、ダイヤも踊る?
星野大夜夢橙
星野大夜夢橙
俺はいいかな‥
なんとなく見ていてたい。
星野アイ
星野アイ
そう?
星野アイ
星野アイ
私、今度LIVEで昔の曲するから練習しとかないと!
そういってスマホから曲を流す。
俺はルビーと一緒にそこにある椅子に座ってアイちゃんのダンスの練習を暫く見学することにした。
アイちゃんが華麗なステップで踊り、可愛げなポーズを決める
可愛いな、まじで((
星野瑠美衣
星野瑠美衣
ママ、そこの振りちょっと変!
星野大夜夢橙
星野大夜夢橙
うおぉ、びっくりした
黙っていたルビーがいきなりアイちゃんに振りの指摘をした
星野アイ
星野アイ
ん?え?
星野瑠美衣
星野瑠美衣
ここがこうで‥‥
ルビーが細かく教える、
なんで知ってんだ‥?
あ、そうか、前世アイちゃんのビデオ見まくってたのか
星野アイ
星野アイ
良く覚えてるね~
そういって、アイちゃんがルビーの頭を優しく撫でた。
星野アイ
星野アイ
良く覚えてるね~
星野瑠美衣
星野瑠美衣
‥‥‥‥
当たり前だよ。
ママのLIVE映像は何百、何千回も見た
振りだって全部覚えてる
星野アイ
星野アイ
どんなだっけ?
星野瑠美衣
星野瑠美衣
ここの時は~、もっと‥‥あっ!
星野アイ
星野アイ
おっと、大丈夫?
星野大夜夢橙
星野大夜夢橙
わっ、大丈夫?
転んじゃった。
やっぱり、私にダンスは‥‥
星野アイ
星野アイ
‥‥ルビーの動き方、倒れる準備してるみたい‥
星野大夜夢橙
星野大夜夢橙
大丈夫ー‥?
星野瑠美衣
星野瑠美衣
‥‥‥‥
だって、いつも倒れてばかりで
受け身とらないと、怪我するから‥‥
星野瑠美衣
星野瑠美衣
‥‥‥っ
星野アイ
星野アイ
転ぶのを怖がったら、もっと転んじゃうものなんだよ?
ママはそういって、倒れたままの私の体を起こしてくれた
星野アイ
星野アイ
もっと堂々と、胸を張って立つの
星野大夜夢橙
星野大夜夢橙
そうだよ!!ほら!!俺を見て!!!
ダイヤがそう言い、胸を張ってどや顔でこちらを見つめてきた
星野アイ
星野アイ
そうそう、ダイヤみたいに!ほら
星野アイ
星野アイ
大丈夫だよ?
星野アイ
星野アイ
ママの言うことを信じて
星野瑠美衣
星野瑠美衣
‥‥‥!
私の人生は、そのほとんどを病室で終えた
身体は不自由で、ほとんど言うことを聞かず
ベッドの中でもひたすら憧れ続けた
ママのカッコいい動きは全部脳裏に刻まれてる
あの光は全部網膜に焼き付いてる
私の光
あんな風に動けたら、あんな風に自由に
もっと、もっと動け!
私の身体‥!
私も踊っていいんだ‥!
星野大夜夢橙
星野大夜夢橙
‥すご
アイちゃんがルビーを励まし、見事なダンスを親子二人で披露している
すげぇ、やっぱ才能か‥‥
星野愛久愛海
星野愛久愛海
あいつ‥
星野大夜夢橙
星野大夜夢橙
ん?
声の方に顔を向けるとそこにはアク兄の顔が半分見えていた
そういやアク兄って呼べって言われてたな()
星野愛久愛海
星野愛久愛海
演技だけじゃなかったのか‥
そんなに衝撃だった?((

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