貴方は一目散に扉へ向かった。早くこの場から逃げたい。この扉は、どうも貴方一人では空けれそうにもない。重い石の扉だ。しかし貴方が扉の前に来た途端、重い石の扉は、自動で開いた。なんとも便利な…
扉の中を恐る恐る覗き込んだ貴方は目を疑った。扉の先はまるで、おとぎ話にでも出てくるような城が佇んでいた。貴方はまるで、素敵なお宝を見つけた小さき子供のようにはしゃいだ。
しかし貴方は城の中にまでは、入る気はなかった。まるで城の者でもない平民が用もなく入ってしまい打首にされてしまうような感じだ。貴方は城に入る勇気は無い貴方は何処か回り道できる所は無いか探してみた。しかし残念な事に道は城以外無かった。こうなったのであれば仕方がない。貴方は、腹を括って、城に向かって歩きだした
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!