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林間合宿 三日目 昼__
爆豪side
合宿は、俺達にとって想像以上に堪えていた。
きっと クラスの奴らも、口に出さないだけで気付いているだろう。
___泡沫が失踪してから約1ヶ月
他県の警察までもが動いて捜査をしているらしいが、足取りは未だに掴めていないらしい。
『私、此処にはもう居られないね。』
彼女が更衣室の窓から飛び降りる直前、ぼそりと呟いたらしいその一言
その言葉の奥にどんな意味が在るのかを
俺達はまだ知ることが赦されない。
ベシッ
相澤先生に関しては、以前より疲れた表情をすることが増えた気がする。
泡沫の件で多忙なのか、目の下の隈は一層濃くなっている。
''泡沫が出ていった理由''…
目まぐるしい毎日に埋もれた、USJ襲撃事件の記憶
『ヴィラン連合』と名乗っていたチンピラの主将に、泡沫は面識がある様子だった。
「救けて欲しい」
必死にそう訴えかけるようにソイツへ縋りついていた泡沫の背を、俺は見ていた。
___もし、泡沫の出ていった理由がソレに関係するとしたら
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ドォオオオッッ!!!!
《「かっちゃん」はなるべく戦闘を避けて!!単独では動かないこと!そして___っ、》
《複数人の生徒が、合宿前から失踪していた生徒''泡沫あなた''を視認!
彼女はもう敵よ!!気をつけて、ッ!》
あーあ、
ブワァァァァッ!!
''大切''を傷つけて、
自分は勝手に傷ついて、
それでそのまま、忘れたことにするんだ
心から笑えたあの日々を塗りつぶすように。
『____ヒーローになったら、その手で私を殺しにきて』
次はこちらっ
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。