コトミネ side
医者「あちゃー喉痛めちゃってる。」
『{ごめんなさい。}…( 。•́ - •̀。)』
医者「声出してみようってトライしたんだ?」
『(頷)』
医者「それは新野くんにとっては大きな一歩だから落ち込まないで。」
『{わかりました。}』
医者「薬出しとくね。じゃあまた1週間後に来てね。
お大事に。」
『{ありがとうございました。}』
『{ごめんお待たせ。}』
iw「全然大丈夫。どうだった?」
『{喉痛めちゃってるって。}』
iw「無理に出したからでしょ。」
ほっぺつねられてるんだけど
『{ごめんってば!}』
iw「まあでも色々伝わったから。
とりあえず事務所行って色々確認しようぜ。」
『(頷)』
照くんが病院に付き添ってくれた
ひとりで行くと心細いからすごく助かる
sk「あ、来たー!!!」ギュッ
『(笑){おはようさっくん。}』
sk「おはよ!」ニコッ
声が出ないことはつらいけど
SnowManとして活動できるのはとにかく幸せだった
『{あのね、この曲やりたいんだ。}』
fk「Hey!Say!7の〈ただ前へ〉?」
『{うん。過去にどんなことがあろうと、今を頑張って生きている人に届けたい。}』
dt「うん、いいと思うよ。素敵だと思う。」
『{ありがとう!!!}』ニコッ
ただ前へはインカムで、振付は手話にした
mk「ことーこれはどうやるん?」
『{これはね…}』
俺が筆頭として手話を教えていく
______LIVE当日
iw「SnowManです。本番よろしくお願いします。」
「お願いします!」 ペコッ
結局当日まで声が出ないままステージに乗る
ダンスを踊りながら花道を進んでいると
体を引っ張られた
dt「危ない。」ギュッ
『、!』
dt「そこ奈落みたいになってるから。気をつけて。」
よく見ると確かに道になってない
dt「落ちたら大怪我だよ。」
『{助かった。ありがとう。}』
iw「今回こうやってステージに立てることに感謝してそれぞれ伝えたいことをめっちゃ伝えていこう。
とにかく怪我には気をつけて、生配信をあるけど落ち着いていこう。
いくぞー!!!!」
「おう!!!!!!」
♪~
\きゃぁぁぁあぁぁぁあぁぁぁぁ/
大丈夫、俺ならできるよ
俺はとにかくダンスに専念して口パクはもちろんするけど
ファンサもできる限り沢山した
次の衣装に着替えているときに急にスタッフさんに話しかけられた
スタッフ「新野くん、トロッコの位置が変わって奈落の場所変わってるから気をつけて!!」
『👍🏻』
生配信のときはとにかくカメラワークもあり忙しい
Acrobaticをやっていたときだった
ラウが花道を通ってセンターステージに戻ろうとしていた
ただそれは変更前の道で、その先は奈落
俺の体は勝手に動いていて
進んでいく彼をとにかく止めようと
「ラウール!!!!!!!!」
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!