第17話

看病【トミー】
381
2020/03/06 10:35
トミー
トミー
…頭痛てぇ。
かなりの頭痛に悩まされ、部屋から出れない。

扉のノック音と開ける音が聞こえてそちらを向くとあなたがいた。
あなた

大丈夫?顔赤いけど…。

笑顔が消えて心配顔になる。
体温計持ってくると言って走って出て行った。

戻ってきたと思ったら、冷えピタをおでこに貼って体温計を入れてきた。
トミー
トミー
…自分で出来る。
あなた

だめ!

ピピッという音が聞こえて、取り出すと38.0℃。
こんな熱久しぶり。
あなた

カンタに報告してお粥作ってくる!

トミー
トミー
…行かないで?
出ていこうとするあなたの腕を掴む。
あなた

…っ、食べなきゃだよ?
…チュッ。

トミー
トミー
…え?
触れる唇。
こんなんしたらあなたに移るかもしれねぇじゃねぇか。
あなた

早く良くなってくれないと!

走って出て行くあなた。
あなた

カンター!とも君が熱出したー!

カンタ
カンタ
うるさいなー!叫ばないで!
あなたとカンタの叫び声が聞こえる。
それに思わず笑ってしまう。

少し経つと眠ってしまったらしい。
物音が聞こえて目を開ける。
あなた

あ、ごめん、起こした?大丈夫?

お粥を作って持ってきてくれたらしい。
ベッドに座って口を開けると、ポカーンとしている。
トミー
トミー
食べさせて。
あなた

あ…そういう事。…はい。

トミー
トミー
…おいしっ。
味は薄めに作ってあるけど、めちゃくちゃ美味しい。
あなた

明日まで撮影伸ばせるって言ってた。

トミー
トミー
ありがとうな。
あなた

どういたしまして(笑)

頭を撫でると猫みてぇにクシャッと笑う。
トミー
トミー
あなたのお陰で良くなったかもしんねぇ。
あなた

本当?良かったー。

おでこにキスすると擽ったそうにしている。
あなた

…口が良かったなぁ。

とボソッと呟くあなたの手を握ってまた眠りにつく。

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