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第20話

最終話
43
2022/06/17 08:06
そして時は経ち、今は先輩と最後に演奏出来る、定期演奏会。
幸優ちゃん
幸優ちゃん
奏暖ちゃん、頑張ろうね。
奏暖
奏暖
うん!
幸優ちゃんも。
江川くん
江川くん
神谷ー。
がんばろーなー。
奏暖
奏暖
うん!
初維ちゃん
初維ちゃん
がんばろーねー!
奏暖
奏暖
がんばろっっ!
鈴木先輩
鈴木先輩
んじゃ、頑張ろっすー
奏暖
奏暖
愛羅先輩!
頑張りましょ!
木村先輩
木村先輩
じゃぁ〜
頑張ろうねぇ〜!
奏暖
奏暖
はい、頑張りましょう!!
森里先輩
森里先輩
頑張ろうっ!
梅田先輩
梅田先輩
が..頑張ろう!
奏暖
奏暖
はい!!
あの2人の先輩とはすっかり良い関係に。


この状態で定演を迎えられて本当に良かった。
喜多川先輩
喜多川先輩
奏暖。
最後の演奏だけど..
頑張ろう、大好き。
奏暖
奏暖
....///
が..頑張りましょ....
こんなこと言われたら緊張しかしないっていうの!
奏暖
奏暖
私も..」~%「jic~*gdn
喜多川先輩
喜多川先輩
ん?なに。
はっきり言って
奏暖
奏暖
私も大好きです!
喜多川先輩
喜多川先輩
やっば。
俺顔熱い。
奏暖
奏暖
そんなの私もです...
喜多川先輩
喜多川先輩
とりあえずー!
全力出し切ろ。
奏暖
奏暖
はい!
皆楽屋に行っていたから、誰にも聞かれていなかった。








―楽屋にて―
トランペット一同
えいえいおー!!
―本番―
奏暖
奏暖
(ああ、これがこのメンバーでの最後の演奏...
そう思うと涙が出そう。)


















最後のプログラムになってしまった




















この曲は、麗緒先輩のソロがある。


















そして、3年生が1人ずつ退場して、下級生が送り出す。



















奏暖
奏暖
(曲始まった...)
とても綺麗な音色がホール全体に響き渡る。
🎼.•*¨*•.•*¨*•.¸¸🎶
奏暖
奏暖
(次、麗緒先輩のソロだ...)











先輩が立ち上がった。
すごく美しい音色。
















練習で沢山聞いてきたけど、これでもう麗緒先輩のソロは最後なんだ━━━━━━━━━━━
聞いているだけで自然と涙が出てきた。


















そして、下級生が送り出すシーンになった。
私は先輩の近くに行った。



















思わず溢れた




















麗緒先輩。
大好きだよ。




















私は先輩を抱きしめた。




















先輩は私を抱きしめ返してくれた。
喜多川先輩
喜多川先輩
俺も。
これからも頑張れよ。
きっとお客さんには全く聞こえてない。

















これで終わりだ。

















先輩は退場した。
私は泣きながら吹き続けた。




曲が終わり、1.2年生で客席にお辞儀をした。
奏暖
奏暖
(本当に楽しかったなぁ。)
そして、定期演奏会は幕を閉じた。
―その後のお別れ会にて―
3年生が1人一言ずつ話した。






麗緒先輩の番になった。
喜多川先輩
喜多川先輩
本当に今までありがとうございました。

皆さんと楽器を吹いた日々は本当に楽しかったです。

最初は全然吹けない人がいる中での部活でしたが、皆さんが上達し過ぎて驚いてます笑

俺たち3年生は、それぞれ別の道を歩んで行きますが、1.2年生は先輩達のことを忘れずに、目標にして頑張ってください。

3年生は3年間、2年生は2年間、1年生は1年間、今まで本当にありがとうございました。
私は泣いてしまった。




素敵な話だなぁ。。




私も卒業する時ああなりたい。
―お別れ会終了後―


私たちは、音楽室のベランダに出た。
喜多川先輩
喜多川先輩
あー。
1年間あっという間だったね。
奏暖
奏暖
はい。。
もっと麗緒先輩と一緒にいたかったです。
喜多川先輩
喜多川先輩
俺も。
もっと奏暖と一緒にいたかった。
喜多川先輩
喜多川先輩
でも、これからも連絡取り合ってさ、たまには会おうよ。
奏暖
奏暖
そうですね!
喜多川先輩
喜多川先輩
しばらく会えなくなるかもしれないな。
はぁ。やだ。
奏暖
奏暖
はい...
喜多川先輩
喜多川先輩
ねえ、奏暖、こっちおいで。
奏暖
奏暖
...?






























麗緒先輩はそう言うと、頭に手を回し、私にそっとキスをした。

















恋奏―こいかな―
<完>

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