『あ、ごめん、俺、会う顔がないわ。』
私は大倉くんのところに行き、話をしていた。
「なんで?」
『やって、あんなことしてるんやで?』
「それは、びっくりしたけど…、」
『それで、なんや?話って?』
「なんやって、、、今日、学校終わったらさ、ウチに来て?」
『え?』
キーンコーンカーンコーン〜♪
「じゃ、また後で!」
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ピーンポーン
大倉くんが来た。
「どうぞ、あがって。」
『おん、、どしたん?なんか変やで?』
大倉くんを椅子に座らせ、私も向かい側に座った。
「大倉くん、私ね、大倉くんのこと苦手だった。」
『うん、知ってる。』
「……。でもね、気づいたら、、それが好きに変わってた…だからね、」
『ちょっと待って、ちょっと待ってな、、』
「うん、、、」
『あなた、付き合お?』
私は突然の彼の言葉に声が出なかった。
「え、、、大倉くん、、」
『ごめんな、この前のこときちんと謝りたかったんや、、自分でもな気持ち抑えきれてへんかった。ホンマにごめん。』
「ううん、大丈夫、、」
『すきや、あなた、ホンマに』
「ふふ、じゃ、私の隣にいてもらおうかなニコ」
『ずっとおるで?』
私たちは静かに口付けをした。
そして、これからの人生、共に隣を歩くことになるのはそう、、ずっと先のお話…♡
〜END〜
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!