マフラーを持ってテオくんがいるであろうスカイハウスに向かった。
扉は空いていた、でもリビングは真っ暗だったがテオくんの部屋だけ灯りがついていた。
俺はそっとノックをしてテオくんに声をかけた。
コンコン
俺はすごく泣きそうになった。
俺が一番恐れていた最悪なことが起きた。
こんなことになるんだったらはじめからマフラーなんて手作りするんじゃなかった…
俺は泣きながらスカイハウスのゴミ箱にマフラーの入った紙袋を投げて捨てた。
そっからは、あまり覚えてない。
気づいたら自分の家にいてベッドで泣きじゃくっていた。
俺が誰とも関わらないでテオくんだけを見たらテオくんは喜んでまた俺を好きになってくれるのかな。
そんなことを考えていたらスマホがなった。
みやからのLINEだった。
テオくんのためだ。
もうみやに頼ったりするのはやめよう。
テオくんのことを考えると涙が止まらない。
俺は布団を頭から被って声を押しつぶして泣いた。
✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄
次あたりにみやsideいきます??
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。