第5話

謝りたい じんたんside
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2018/01/24 14:45
マフラーを持ってテオくんがいるであろうスカイハウスに向かった。
扉は空いていた、でもリビングは真っ暗だったがテオくんの部屋だけ灯りがついていた。
俺はそっとノックをしてテオくんに声をかけた。

コンコン
じんたん
テオくん、俺謝りたくて来たんだ。
入ってもいい??
テオくん
じんたん
テオくん…??
あの、
テオくん
今じんたんの顔みたくない。
悪いけど帰って。
俺はすごく泣きそうになった。
俺が一番恐れていた最悪なことが起きた。
こんなことになるんだったらはじめからマフラーなんて手作りするんじゃなかった…
俺は泣きながらスカイハウスのゴミ箱にマフラーの入った紙袋を投げて捨てた。
そっからは、あまり覚えてない。
気づいたら自分の家にいてベッドで泣きじゃくっていた。

俺が誰とも関わらないでテオくんだけを見たらテオくんは喜んでまた俺を好きになってくれるのかな。

そんなことを考えていたらスマホがなった。
みやからのLINEだった。
みや
じんちゃん仲直り出来た??
じんたん
出来なかった。
顔みたくないって言われた。
みや
ええ?!
マフラーも受け取って貰えなかった??
じんたん
うん。
もういらなくなったから捨てた。
ごめんね、あんなに手伝ってくれたのにこんなことになって…
みや
そっか…
じんちゃん俺んち来る?
もっと話し聞くよ??
じんたん
ううん、行かない。
ありがとう。
みや
ほんとに大丈夫??
なんかあったらいつでも連絡してな!
じんたん
ありがとう。
大丈夫だから、心配しないで。
テオくんのためだ。
もうみやに頼ったりするのはやめよう。
テオくんのことを考えると涙が止まらない。
俺は布団を頭から被って声を押しつぶして泣いた。
✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄
次あたりにみやsideいきます??

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