第26話

恐怖
74
2024/04/21 10:51
(なまえ)
あなた
来たよ〜!!
マイキー
マイキー
あ、エマ!!
マイキー
マイキー
来た!!!!
家の前でマイキーとドラケンが喋っていたけれど、中断してエマを呼んでくれた。
(なまえ)
あなた
ありがと笑
佐野 エマ
佐野 エマ
あ!あなたの下の名前!!
佐野 エマ
佐野 エマ
来てくれてありがと!!
(なまえ)
あなた
え!?かわいい!!
エマは、珍しくポニテをしている。
佐野 エマ
佐野 エマ
えへへ///
佐野 エマ
佐野 エマ
あなたの下の名前に褒めてもらえてよかった!
(なまえ)
あなた
かわいーよ!!
(なまえ)
あなた
全世界の男子が惚れるぐらい!
ドラケンがピクッと反応する。
わっかりやす笑
(なまえ)
あなた
自分で結んだの?
佐野 エマ
佐野 エマ
ううん!
佐野 エマ
佐野 エマ
さっき圭介が!
(なまえ)
あなた
あいつやるじゃん、
再びドラケンがピクッと反応する。
wwwwwwwwwwww
佐野 エマ
佐野 エマ
あなたの下の名前も結んであげようか?
(なまえ)
あなた
え??
佐野 エマ
佐野 エマ
ほらほら!こっちおいで!
私はエマにぐいっと引っ張られる。
(なまえ)
あなた
(^o^;アワワワワ
〜数分後〜
佐野 エマ
佐野 エマ
出来たー!
佐野 エマ
佐野 エマ
三つ編み〜!!
佐野 エマ
佐野 エマ
かわいい♡
(なまえ)
あなた
(なまえ)
あなた
まあ、当然だよね
(なまえ)
あなた
私がかわいくないわけないもん
佐野 エマ
佐野 エマ
www
佐野 エマ
佐野 エマ
そだね笑
マイキー
マイキー
おー、二人とも似合ってんじゃん
佐野 エマ
佐野 エマ
でしょ!!
マイキー
マイキー
おお、かわいいかわいい笑
「かわいい」とか簡単に言っちゃだめだよ、マイキーw
でも
(なまえ)
あなた
かわいいって言ってくれるマイキー好きー
マイキー
マイキー
え?…///
ギュッとマイキーに抱きつく。
あったかいんだよね、これが。
マイキーの体温と優しさに包まれて、とても落ち着く。
佐野 エマ
佐野 エマ
ふふふ、
佐野 エマ
佐野 エマ
あなたの下の名前かわいー♡
佐野 エマ
佐野 エマ
来てくれてありがとーね!
(なまえ)
あなた
こちらこそ!
(なまえ)
あなた
お土産もありがと!
佐野 エマ
佐野 エマ
んーん!
佐野 エマ
佐野 エマ
じゃあまたね!気を付けて!!
(なまえ)
あなた
ありがと!ばいばーい!
私は佐野家を離れて、闇の中に足を踏み出す。
怖いほどの空気の冷えが私の体をこわばらせた。
平然を装って「灰谷家」まで歩き続ける。
プルルルル…
自分でも驚くほど肩がはねたのがわかる。
出ない。大丈夫。いつかは終わる。
プルルルル…
暗闇と着信音で、私の恐怖はどんどん強くなっていく。
プルルルル…
(なまえ)
あなた
もうやめて…
プルルルル…
プルルルル…
気のせいか、着信音がどんどん大きくなっている気さえする。
もう、いいよ…
プルルルル…
プルルルル…
ストーカー
『…もしもし…?』
え…
な、なんで…
私、応答押してないよね…
なんでこいつ、話しはじめてるの…?
でも、出てしまったものは仕方ないと思い、応答する。
(なまえ)
あなた
もし、もし…?
ストーカー
『やぁっと出てくれたぁ』
ストーカー
『いやぁ、嬉しいなぁ』
ストーカー
『あなたの下の名前チャンとこうして話ができるなんて』
ゾワッと背筋が凍る。
いつもはこんなこと思わないけれど、お兄ちゃんに側にいてほしい…。
(なまえ)
あなた
切っていいですか
私の声は、おそらく通話越しでもわかるほど震えている。
ストーカー
『いやぁ、ちょっと待ってよぉ』
ストーカー
『あなたの下の名前チャンに伝えたいことがあるんだよね』
(なまえ)
あなた
…なんですか?
ストーカー
『…僕は今、』
ストーカー
『君の後ろにいる。』
ブチッ
ツーツーツーツー…
全身から血の気が引き、恐怖で体が動かない。
そっと振り向くと…
ストーカー
⁠ニタァ…
そのまま、私は意識を失った。

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