第17話

プロポーズの後⋯
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2024/04/19 23:10
やっぱり、お兄ちゃん達には報告とかしなきゃと思って
一緒にシェアハウスへ帰ってきた。

車の中でずっと押し黙るあなた
手を握ったままで運転してたら、緊張が伝わってくる。

ご両親よりはやくこの3人は、どうにかしときたい。

阿部亮平
緊張してる?
(なまえ)
あなた
すごく...。
阿部亮平
大丈夫。大丈夫だから。
シェアハウスの扉を開けようとした瞬間
後ろから佐久間に声かけられた。
佐久間大介
阿部ちゃんじゃん⋯。何どうしたの?
阿部亮平
3人に話があって...。
(なまえ)
あなた
あ、入ろうか⋯
扉を開けると仁王立ちの舘さんと、パニックな、翔太。
もしやバレた……
宮舘涼太
あなた、阿部と2人してどこ行ってたの?
渡辺翔太
手繋いでるし⋯。
(なまえ)
あなた
りょ⋯りょ⋯りょ⋯
阿部亮平
付き合ってるんだ。今日プロポーズした。
ゆくゆくは入籍する。
隣で翔太のパニックが伝染るあなた
アワアワしてる、2人をよそ目にそう伝える。
宮舘涼太
いや、それ知ってるし……、
なんで結婚まで話が飛んだ?

ねぇ⋯。マスターのとこ行った相手って⋯まさか
(なまえ)
あなた
ずっと亮平くんと一緒にいた。昨日の夜から
宮舘涼太
え?聞こえない?
ちゃんと大きな声で言って?
威圧感たっぷりに舘さんが責めてくる。
あなたは、涙目で、今にも泣き出しそう。
悪いことした訳じゃない。ただ外泊の理由も、おつるを使ったアリバイ工作も、舘さんには効かないってこと。
(なまえ)
あなた
昨日の夜から亮平くんと一緒に居た!
涼太くんには関係ない!

部屋行こう?亮平くん。
阿部亮平
あ、あ、うん。
宮舘涼太
まだ話は終わってない!
ガタっと、音を立て立ち上がって俺の手を引いて部屋へ向かうあなた

そして彼女の部屋に入ると、彼女は内鍵をして
外から開けられないようにした。
(なまえ)
あなた
逃げ込んでいいかな⋯亮平くんとこに。
阿部亮平
もちろんだよ。
抱きしめて、背中に回した手がシャツをキュッッと握った。

そしてこの日、あなたを家へ連れて帰った。

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