僕が11歳になった。ある日のこと
それで次の日 早速 お父さんに言われた瀬古社岳という場所に行ってみた。
ピカーン!
天使モードになると頭の上に金色の輪っかが浮き後ろに大きな白い翼が現れる。
20分後……
ガサガサッ
僕の目の前に来たのは4歳くらいの男の子。髪は赤くて目の色は水色と緑色を混ぜた瞳だった。
キラキラした視線を僕に向けてくれる燈矢くん。
その視線は
天使を初めて見たからの興奮からか
それとも同じ修行する身として親近感が湧いているのかは僕は知らない。知らないけど……
それから僕は燈矢くんと一緒に修行するようになった。
それから数年間は燈矢くんと一緒に個性を鍛えていた。
そう言いながら僕は燈矢くんの火傷を治していく。
火傷を完全に治して、天使モードを解除する。
その後……燈矢くんは大泣した。
このまま燈矢くんは火傷を克服して立派なエンデヴァーに続くヒーローになれるだろなと思っていた。
だって僕は燈矢くんのために耐熱ジェル以外にも防熱製品やら熱の防ぎ方、また熱さに耐えられる方法など沢山調べていた。
僕がそんな話を沢山するから、燈矢くんも断然ヒーローになる覚悟が高まっていた。ヒーロー名とか小学生ながら考えたいて微笑ましかったのを覚えている。けどヒーロー名を荼毘にしようとしたことはちょっとだけ怖かったからやめて欲しいな。
あれから3年ぐらいの月日がたった頃
僕が中学二年生になった時のことだった。
治癒以外にも相談にのったり手合わせしていたから僕はテン兄と呼ばれている。意外と燈矢くんって末っ子気質みたいな所があるんだよね。焦凍くんも漫画とかで見た感じ末っ子気質だから、やっぱり兄弟似ているなと思った。
そう。実は原作と違ってエンデヴァーはちゃんと燈矢のことを見てはいるのだ。
燈矢が耐熱ジェルを塗っている所を見て、ただ単にがむしゃらに やっているんじゃなく、対抗策とか考えた上でヒーローになりたいと思っていることに気づいたエンデヴァーは燈矢に"勝手にヒーローになればいい"と言ったのだ。
そして僕は家に帰った。
[次のニュースです。瀬古社岳で火事が起こりました。]
燈矢が原作通り火事で死んだ
どうして?耐熱ジェルは?
防熱装備は?
効かなかった?
救えてない……僕は救えていなかった
あんまにキラキラしていたのに
エンデヴァーとの仲も原作より酷くなっていないはずなのに
たまに生意気なことを言う子だったけどヒーロー名を……未来を考えていたあの子の笑顔は素敵だったのに……
どうして……
神様は僕のことを優しく抱きしめてくれた
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。