第188話

何年経ったって
552
2023/11/06 07:00








side⇄直人







11月10日
僕ら、そして三代目にとって1年で1番大切な日
バラバラの8人がひとつになった日。



2022年は、三代目は冬眠中。
でも、俺らの大事な日だからって、
みんなで予定を合わせて、
久々に宅飲みをすることに。
本日の舞台は、隆二の家。




安定のむっちゃん家にしようと思ってたけど、
どうやら岩本姉弟の末っ子2人組が遊びに来てるみたいで
今日もお泊まりするんだとか。
てことで、むっちゃん家が×だったから、
話し合いの末に、隆二の家になった。




12年も経つと、食べる量が少ない人どころか、
もはや酒すら飲まない人とかが出てくる。笑
嗚呼、これが高齢化の兆しというべきものか……。



あなた「皆ぜんっぜん飲まんやん」
剛典「面白くないねぇ?むっちゃん?笑」
あなた「まじおもんない」
広臣「www」
『あなた方が飲み過ぎなんだよ笑』
あなた「ZIP明日無いじゃん、明日金曜だぜ??」
健二郎「😑」
あなた「おい聞いてんのかZIP」
「「www」」
隆二「あはっ笑笑、むっちゃん調子いいね!笑笑」
健二郎「ボクには家族がいるんです」
あなた「んだよただのスパダリじゃん」
『スパダリ?!どこで覚えた言葉だよ?!笑』
直己「妹ちゃんから教えてもらったらしいよ笑」
広臣「むりwwwキャラ変が過ぎるwww」



まぁうちの末っ子ふたりは、まだまだ飲めるみたい笑
この2人が最後のアラサーだからね。
そして俺はアラフォー…。
デビューした時点で俺はアラサーだった……。🥲
あぁ若いっていいなぁ。🥲🥲



ELLY「いやぁ、久しぶりの全員集合楽しいッスね笑」
広臣「ムクがもう、食うわ飲むわですごいわ笑」
あなた「なんにも変わってないっしょ?」
広臣「12年経っても変わらず食い意地がすげぇ」
あなた「…なんか悪口だよなぁ」
健二郎「あなた、でも昔よりジム行ってるよね」
あなた「健さんよく私のこと見てますね?」
健二郎「あっ、はいありがとうございます」
『w』
あなた「昔はねいくら飲もうが食おうが、体型特に変わんな
かったんだよ」
ELLY「それすごい話だよね笑」
あなた「でも最近ダメね、すぐ贅肉がつく」
隆二「そう?あんまそういう場面に遭遇してないけど」
あなた「仕舞いにね、末っ子に丸くなったねって言われた」
広臣「それは末期だなww」




最近やたらと贅肉がつくようになった(岩本曰く)
あなたをいつだって俺らが7人で囲んでいる。😉
あ、先に言っておくと、決してバカにはしてないよ?



あなた「三代目の誕生日ってことは、我らが小林直己の
ご生誕記念日ってことよ」🥳
健二郎「なんでそんな丁寧に言うんw」
剛典「尊敬語使うんだったら名前に様付けしなさい笑」
ELLY「むっちゃんは三代目よりも直己さんなんだ笑」
直己「ふふ、ありがたいよ笑」
あなた「そんなん当たり前じゃんね、なんてったって
三代目の侍だもんね?」
広臣「いつの時代の話してんだw」
『その時代は終わってさ、確か今ギャルだったような』
あなた「ギャルやばい笑  おもろ」
直己「直人さん静かにして笑」
『久しぶりに喋ったと思ったら貴様!!笑』
あなた「なくんちょっと声でかい」😶
『なんであなたもそんな急に冷たいの!!』
JSB「www」
健二郎「お嬢の言うことは絶対や」🤣




いつだってそう。
グループの核はいつもいつもあなた。
昔も今も、これからも多分、変わらない。
どんなに時間が流れても、
俺らを取り巻く状況や環境が二転三転と変わっても。
きっとそれだけは変わらない。
メンバーであり、同志であり、友達であり。
時には兄妹のように。


自分の家族よりもずっとずっと長く一緒にいる。
みんな30代になって、もう大人で、
守るべき家族を持った人も出てきた。
そんな歳になったんだ。
…なんか泣きそうだから一旦黙るわ笑
もうおじさんと認めざるを得ない歳なのよ。笑
おじさん涙脆いから最近🥲




あなた「12年も、一緒にいられると思ってなかった」
あなた「正直さ、いつか心折れて投げ出しちゃいそう
とか思ってた。」
ELLY「むっちゃんほんとよく頑張ってるよね」
『投げ出さないように一生懸命囲ってたんだから』
『むっちゃん居る居ないじゃ全然違うからね』
広臣「確かにね」
あなた「…啓司くんが居なくなるって時に、いっそのこと
私も一緒に辞めちゃおうっかなって思ってたの」



それは初耳だった。
でも、驚くことでもなかった。
あなたのこれまでの軌跡を語るのに、


黒木啓司という男は不可欠だから。
例えるならば、あなたにとって彼は心臓。
近くにいないと、言葉こそ出さないけど、
目線は啓司さんを探すように右往左往するし、
ほんの一瞬だけ不安そうな顔をする。
完全に、恋をしている顔つきだった。
彼女は完全に隠し通してたつもりのようだけど、
少なくとも俺と直己は知ってたぞ。笑



あなた「でもさ、私欲張りでわがままだから」
あなた「今の居場所、捨てられなかったんだよね」
あなた「皆甘やかすから、ぬくぬくした甘ったれに
なっちゃったぁ」
健二郎「あなた全然甘ったれじゃないやろ」
隆二「健ちゃんの言う通りだよ〜」
『なんてったってアンタうちの女帝だからね』
あなた「女帝って!そんな横柄じゃないし!」
広臣「ハイハイ、あなたちゃんねんねネンネ笑」




どうやら珍しく酔いが回ったらしい。
啓司さんの話すると意外と直ぐにこうなるから
かわいいよね笑
ほんと、社内恋愛禁止で良かったよ笑
ELLYこっそり動画撮ってたみたいだから、
いつかちょっかい出したい時に啓司くんに見せるか笑



臣に寝かしつけられたあなたは、
あっという間に夢の中に行ってしまった



広臣「こいつ酔ったな完全に笑」
剛典「久しぶりに見ましたよ笑」
ELLY「恋する女の子じゃん🤣かわいい笑」
直己「今は啓司くんの奥さんとも仲良くして貰ってる
みたいだし、今は心の友って感じかな笑」
広臣「こいつは、俺らと友達に囲まれてぬくぬく
してればいいんだよ笑」
健二郎「散々しんどい思いしたもんなぁ」




二代目の時からずっと一緒の俺と直己からすれば、
三代目のメンバーが、
あなたの事をこんなに思ってくれて、


こんなに優しくしてくれることが本当に有難いんだよな
三代目は、皆が憧れてきたであろう第1章・第2章とは
決定的に違う部分があるグループだけど。
あと、俺らに続く後輩グループとも違う。
それでも、その違いを受け止めて、理解してくれて
ここまであなたを想ってくれるのは、
本当に凄いことだし感謝でしかない。
なんてね、Anniversaryだから気取っちゃったわ🤣





直己「ソファで寝ちゃったねぇ、どうしよう。」
広臣「このままじゃ身体痛くなるんじゃないのコレ」
健二郎「明日もリハやしなぁ、それは避けたい」
『隆二ちょっとベッド貸したげてよ』
隆二「はぁい」
『帰る頃に叩き起こしてこの人の家に放り落とすから』
剛典「ww、口調が乱暴ですよ直人さん笑」
広臣「つーか、明日二日酔いで来ないんじゃね?笑」
隆二「ww、そうなったらもう啓司さんに言うしかない笑」
『へへっw、貴方のせいでこうなりましたよーって?笑』
ELLY「俺が撮った動画とともに!笑笑」
直己「ニヤニヤしながらいじり倒す姿が想像できる笑」
隆二「とりあえずこの子ベッドに置いてくるわ笑」
『おねがーい』
広臣「隆二お前襲うなよー?」
隆二「そこまで飢えてない!!!笑」
広臣「www」




珍しく酔い潰れたあなたをいいことに
ふざけ倒すメンバー。
なんか、昔懐かしい一コマを見ているようで、
何年経っても俺らは変わんねぇな、と
しみじみとした夜でした。







そろそろ帰るから起きてよあなた
………
コラ、起きなさい
顔ぴくぴくしてんの見えてっから
………むり


……ねむい
もういいですよ直人さん笑
俺全然一緒に寝れるんで
やっぱお前下心しかねぇじゃんww


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