やっと放課後。
教室に残ってるのは私
とユさん。
机をガタンと蹴られる。
やっぱりニイナたちには話せなかったから,
言う事聞くしかなかった。
ドンッと押された。
壁にぶつかって背中を打ち付ける。
腕を組んで,
蹲る私の前に仁王立ちする。
痛みを堪えながら,
命令された通りに立ち上がった。
少しコケそうになる。
するとユさんは腕組みを辞めて,
私を睨んだ。
突然教室の前に現れたテヒョン。
思わず2人ともびっくりする。
教室に入ってきて私たちを見る。
急にボロボロと涙を流して,
テヒョンに抱きつく。
制服の袖をまくると,
そこには大きなアザ。
足や,首,背中など色々な所にアザがあった。
涙声で訴え続けるユさんの言葉を信じたテヒョン。
私を見てそう言った。
最後,ユさんは私にニヤリと微笑み,
教室を出て行った。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。