第50話

45.
956
2024/04/02 12:06
 【 神楽坂side 】
 〈 ピンポーン 〉
あなた
(お、きたきた)
あなた
はーい

 〈 ガチャッ 〉

扉を開けると、諸伏君と風見さんがいた。
あなた
諸伏君…!!
無事だったんだね…!!

とりあえず、私が助けたけど知らないフリでも
しておこう。
諸伏景光
心配かけてゴメンな。

ジャックローズの方の携帯にスコッチから
メールが来たとき、私の方の携帯にも
諸伏君からメールが来ていた。

『ごめん、生きて帰れるか分からない。』
という具合いのメールだ。
風見裕也
…とりあえず家にあがっても良いか?

つまり、周りの人に聞かれたくないからだろう。
あなた
はい、勿論です。

2人を家にあげて、お茶を出す。

私が席につくと、風見さんが口を開いた。
風見裕也
あの時、諸伏を助けたのは…
諸伏景光
あぁ、ジャックローズという男ですよ。
あなた
(ふふ、それ私だけどね)

なんて事を呑気に考えていると、風見さんが
爆弾を落とした。
風見裕也
…そいつの正体は神楽坂だ。


数秒間、沈黙の時間が流れた。
諸伏景光
はっ?!!
あなた
か、風見さん…?!!

いったいどういう事だ…
諸伏景光
でも、アイツは男ですよ…?!
風見裕也
本当に男なのか?
風見裕也
確認したのか?

風見さんがそう言うと、諸伏君がハッとした。
諸伏景光
そう言えば、バイクに乗った時…
諸伏景光
男にしては、腰が細かった…!!

バイクに乗る時、後ろに乗る人は前に乗る人
の腰に手を回す。

それぐらい大丈夫だと思っていたが…

大丈夫じゃなかったようだ…。
あなた
でも、その人がただ単に細いだけ
っていうこともあるんじゃない…?

諸伏君は少し考えた後、何か思い付いたのか
私に近づいてきた。
あなた
えっ、何…?

その瞬間、諸伏君は私が来ていた服を
勢いよく脱がした。
あなた
い゙っ…

ズキッと腕に痛みを感じた。

その時、諸伏君は驚いた顔をした。

そう、私の腕に巻かれた包帯…

それは諸伏君を乗せたバイクを走らせた
時に負った傷。




あなた
えっちッッ…!!!////
 〈 バチンッッ 〉

私は思い切り諸伏君の頬を引っ叩いた。
諸伏景光
っ…
風見裕也
はぁ……。

風見さんが溜息を吐いた。
諸伏景光
ゴメン、ほんとにゴメン!!///

諸伏君は顔を隠しながら、何度も謝った。
あなた
っ…///
風見裕也
とりあえず神楽坂は洗面台で
着替えてこい…。
あなた
は、はい…
作者
スクロールお疲れ様です!
作者
諸伏さんは無意識に…🤭
作者
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