こうして、私は『めろんぱん学園』に入学できるようになった
……これで完璧な女の子を演じて…
もっといい成績を取って
お母さんとお父さんをもっと喜ばせないと、、
夜中に喉が乾いて起きた私は1階に下りた
いつもは寝ているはずの両親だが、今日はリビングで何かを話していた
そこで私はドアに耳を傾けた
……この時の私は、、選択を間違えた…
聞かなければ良かった話を、、聞いてしまった……
“育成計画“……“あの方に気に入ってもらう“……!?
それに縁談だなんて……
なんなの……それ、、
この言葉を聞いて…私は呆然とした
お母さんのために…両親を悲しませないために努力してきた日々は…
1mmも意味が無く、
元々、私に向けての“愛“なんてなかったんだ…
私は静かにその場から逃げ、自分の部屋へと戻った
パタンッ、
なんで早く気付かなかったんだろ、、
よくよく考えれば……男の子を無理矢理女の子にさせるって、、おかしな話じゃん、、
最初っから…私を愛する気なんてなかったんだ、、、
お母さんとお父さんが望む自分になって、、
皆が望む私を、、演じよう、…
私は…みんなの為に生きていけばいいんだ……
あれから1年半が経ち、
ついに、あの縁談の日となった
…あの方っていう人に気に入って貰えば…
お母さん達が望んだ私になれる、、
私はこれから、この人に気にってもらう為に、頑張るんだ、…
……この人もどうせ、“愛“なんてくれないんでしょ、…
あとは…藤田さんに気に入ってもらうだけ、…
そうすれば、お母さんとお父さんが望む自分になれる
……そっか、
政略結婚なんて、こんなもんだよ、、
気に入ってもらうなんてそう簡単な事ではない
でもここで諦めれば、、どんな目に遭うか分からないッ…
こうして私と紫雨の共同生活が始まった
お互い、始めは必要最低限話すことはなかったが
段々話すようになり、下の名前で呼ぶようになった
毎日毎日毎日、みんなの望む私を演じて
毎日毎日毎日、両親が望む自分を演じてる
いつになったら、愛を貰えるんだろ……
本当の自分を愛してくれる人が欲しい
だけど、、本当の自分を知ってる人なんていない
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……めちゃくちゃそういえばなんですけど、、
地中深く眠ってた記念のやつをみつけました( ᐕ)
「どっちも」って事で!“関係者募集“と“質問コーナー“やります!!✨️
遅れてすみません💦💦
『関係者募集』は活動報告部屋で行いますね〜⤵︎ ︎
よかったら☆をポチッとお願いしま〜す!m(*_ _)m
“質問コーナー“は実はもう募集中でして、もう一つの短編集で募集してます、!
“質問“はここでも大丈夫ですが、“回答“は短編集の方でするのでよろしくお願いします💦
あ、これです⤵︎ ︎
質問は
何でも、いくつでも⭕️です!
本当に色々すみませんっ!!💦
では!またね〜*˙︶˙*)ノ"
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!