第11話

‹ 8 › ユミルの民。
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2024/03/16 12:06
 No side






 三輪「 調査兵団だと ? 」





 あなたの下の名前『 はい。 』



 『 …他に質問があればどうぞ。 』










 木虎「 …質問、では無いですが 
 宜しいでしょうか。 」





 城戸「 …良いだろう。 」








 木虎「 先月程前のニュースで、 
 謎の宗教団体に入っている一人の男性が、 
 奇妙な発言をした事が話題に 
 なっていますよね。 」








 あなたの下の名前『 ニュー、ス ? 』






 三輪「 新聞の内容を映像にしたものだ。 」






 あなたの下の名前『 …成る程。 』












 木虎「 〝 私達は代々古くから受け継がれて 
 来た « ユミルの民 » 、 お前等 
 などあの御方が、 〟 」







 あなたの下の名前『 ⁉ 』






 木虎「 裁判のその発言はそこで 
 途切れていました。 」








 三輪「 ユミルの民…? 」








 木虎「 …先程のあなたの下の名前さんが 
 仰った調査兵団という言葉と関係が
 あるのでは、と思ったのですが。 」







 あなたの下の名前『 …まずは何処から話しましょうか。 』







 あなたの下の名前『 私含め、ユミルの民は、〝 ウォール・マリア 〟 、〝 ウォール・ローゼ 〟 、〝 ウォール・シーナ 〟内で生まれました。 』






 忍田「 ウォール…という事は、 
 壁内という事か ? 」





 あなたの下の名前『 はい。壁内で暮らす場所は 
 身分によって決まっており、上から 
〝 シーナ 〟 、 〝 ローゼ 〟 、 〝 マリア 〟 と 
 なっています。 』





 忍田「 …君は何処から生まれたんだ ? 」






 あなたの下の名前『 …私はウォール・マリアです。ですが、 
 地下街で暮らしている者は職に就いておらず、 
 窃盗や殺人が毎日のように 
 起こっています。 』








 三輪「 ‼ 毎日… 」






 あなたの下の名前『 …まぁ、その話は置いておいて、 
 私達が壁内で暮らす理由、それは巨人です。 』








 三輪「 巨人…だと ? 」





 あなたの下の名前『 …巨人は人間以外に興味を持たず、 
 人間を喰らう事で生きています。 』






 忍田「 ‼ 」








 あなたの下の名前『 …ですが、巨人は人間を喰らわなく 
 とも生活出来る。この事から、 
 我々人類は巨人か人を喰らうのは殺戮の 
 為ではないかと考えました。 』








 城戸「 ………… 。 」


















 あなたの下の名前『 …まぁ、結論を言うと、 
 巨人の正体は人間です。 』












 三輪「 …す、少し待ってくれ… 。まだ
 理解が追いついていない。 」






 あなたの下の名前『 …つまり、私達人類は、
 ただただ人間を馬鹿みたいに殺していた
 ということです。 』






 
 三輪「 本当にそんなことが… 。 」













 城戸「 …それは実話か…?
 お前の作り話の可能性も… 」




 あなたの下の名前『 それがあるんですよ。
 その為に、私達調査兵団は
 心臓を捧げたんだから。 』
















 城戸「 ……‼ 」






 忍田「 …‼ 本当に…























 あなたの下の名前『 私は何度も、この目で
 死んだ仲間を目の当たりにしてきた。 』






 三輪「 ‼ 」








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