第21話

20話
2,527
2019/06/04 10:40
その頃登坂となおは·····


登坂広臣
登坂広臣
いい加減離れろって.......
なお
なお
ヤダヤダー!
せっかく久しぶりに会えたのにぃ·····


さっきからなおは俺のすぐ隣に引っ付いて歩いてる。

正直、邪魔だ。

さっきの事があって、俺は本当に馬鹿なヤツだと後悔してる。

なお
なお
ねぇー?
登坂広臣
登坂広臣
.......なに?

何やらなおがニヤニヤし始めた。

なお
なお
足痛いからさ、家に上がって
休んでもいい〜?

嫌な予感が当たった。

いつの間にか歩いてるうちに家の前まで来ていた。


登坂広臣
登坂広臣
は、無理に決まってんだろ。
なお
なお
.......やっぱ臣って変わったね〜。
あの子のせいなの?

“あの子”.......楓のことか?
思い当たるのがあいつしかいなかった。

登坂広臣
登坂広臣
ちげぇよ。てか、早く帰れ
なお
なお
ひどいこと言わないでよォ〜
ちょっとだけ小さい頃のこととか喋りたいし!


多分これ以上言ってもきかないとおもった。

少しなら.......我慢すればいいか。

登坂広臣
登坂広臣
.......すぐ帰れよ。
なお
なお
やったぁ〜!


━━━━━━━━━━━━━━━



···············

なお
なお
やっぱ臣の部屋は昔と変わってないなぁ〜笑
青ばっかじゃん!
登坂広臣
登坂広臣
.......別にいいだろ。

俺が青が好きなんじゃなくて、楓が好きな色だから。

まあ.......そんなことあいつは気づきもしないだろうけどな。

なお
なお
ねぇ、臣?
登坂広臣
登坂広臣
.......ん?


振り向いた時だった。



いきなり、視界が真っ暗になったと同時に

唇に温かいものがあった。




登坂広臣
登坂広臣
.......っ!おいっ


俺はなおの肩を持って引き離した。


今.......キスされた?

なお
なお
なにー?照れてるの???可愛い笑


ドンッ!!




俺はなおに突き飛ばされた。.......ベッドの上に。

そして俺の上に乗った。


なお
なお
臣の困った顔も好きだよ·····?
だからさ、いろんな顔なおに見せてよ。





next

プリ小説オーディオドラマ