第61話

治してみせる。
929
2024/01/28 07:06




















あっきぃが急に苦しみ始めて、
俺らは少し近くの村で休むことにした。




mz
 あっきぃ、大丈夫か、? 
ak
 ぁ、うん、大丈夫、! 
mz
 、、 





無理してる顔だなぁ、
怪我した時も、誰かを心配してる時も、
苦しそうに笑う。




mz
 俺が、あっきぃの感情を見れたらなぁ。 
ak
 なんか言った、? 
mz
 んん、なんでも。 
kty
 とにかく、村で休もう、 
ak
 ありがとう、けちち。 
at
 あっきぃ、歩けるか? 
tg
 肩貸すよ、? 
ak
 うん、全然大丈夫、! 





みんながあっきぃを心配してる。
ぷりちゃんは、何も言わずに見詰めてる。
まるで、出会った頃の様に、黙っている。
いや、それはずっとか。




mz
 そろそろ近くの村だ、そこで部屋でも借りようぜ、 
pr
 、、 
at
 急ぐか、休みたいし。 





みんなは、焦っている。
もしかして、奇病が、、




ak
 みんな、心配しなくても俺は大丈夫だから、ね?笑 





苦し紛れに微笑むあっきぃ。
その顔をするとみんな、悲しそうな表情を見せる。




あっきぃまで命の危険にさらされていたら、、
早く奇病を治さないといけない。
俺らはあっきぃを心配しながらも早歩きで、
近くの村に入った。



















あっきぃが、苦しみ始めた。
首を押さえて、息ができないように。




kty
 、、 





村で部屋を借りて、みんなで部屋に入る。




tg
 あっきぃ、大丈夫、? 
kty
 そうだよ、、 
ak
 あはは、大丈夫だよ、笑 
at
 無理すんなって、! 
pr
 あっきぃ。 
ak
 あ、うん! 





ぷりちゃんはあっきぃを呼んで、
部屋を出ようとする。




tg
 休まなくて良いの、? 
ak
 んん、大丈夫。 
ak
 少し2人で歩いてくるね、! 
mz
 苦しくなったら休むんだぞ、 
ak
 うん、! 





あっきぃとぷりちゃんは
2人で部屋を出ていってしまった。




at
 あっきぃ、、 
kty
 あっきぃってほんと、ぷりちゃんが好きだよね、 
tg
 凄く、信用してる感じ。 
mz
 ぷりちゃんなら、救ってくれる、きっと。 
mz
 もしこれが、奇病のせいだとしたら、 
mz
 ぷりちゃん自身に救わなきゃって 
 思う気持ちがあるんだろうな、
kty
 それを止める権利は僕らにはないよね! 
tg
 俺も少し、奇病の治療法について考えてみるよ、! 
at
 、、一般奇病児、だったんだろ? 
at
 なんで、こんなことに、 
kty
 、、 





僕は、特殊奇病児。
一般奇病児、って嘘ついてきて、
一般奇病児だからこそ命は関係ないと思っていた。




tg
 奇病は、奇病。どんな奇病でも、 
 命に関わる事は当たり前、、
tg
 そんなんじゃ、みんな死んじゃうよね、 
kty
 一般奇病児に憧れてた、 
kty
 僕は、羨ましくて、 
kty
 でも、こんな風にみんな、死んじゃうの、? 
at
 、、こんな事考えてても意味ない、 
at
 今、俺らは生きてる。 
at
 三分の一が奇病を治して立っている。 
at
 “奇跡”だ。 
at
 この奇跡を、俺らが逃しちゃいけない、 
tg
 俺も、みんなに治してもらったぶん、助けたい! 
mz
 俺らは俺らなりにできる事、 
 それを全うするしかないな! 
kty
 みんな、、 





やっぱり、この仲間友達は最高だ。
僕らは誰一人欠けない。
欠けないでみんなで生き残っていくんだ。




ころんさんの為にも、
偉大なるマスターの為にも、
僕自身の心の為にも。



















ak
 ねぇ、ぷりちゃん 





俺らは、無言のまま村の道を歩く。
始めて村になんて来たけど、
旅人として俺らを優しく匿ってくれた。




村には俺らより小さい子供が遊んでたり、
動物を飼育してたり、至って幸せそうな村。




pr
 、、 





ぷりちゃんはずっと前を向いて歩いていく。
そして俺の呼びかけに答えるように、止まった。




pr
 あっきぃは、感情色認識眼って言う奇病やな、 
pr
 まぁ、他人の感情が色になって見えるだけや。 
pr
 それだけじゃ、ただの超能力やな。 
ak
 、、 
pr
 他人の負の感情を見すぎると、
 その負の感情があっきぃの首を絞めるんや。 
pr
 それで、窒息死する。 
ak
 、、それって、すぐに、? 
pr
 負の感情を見せない、
 見えてない人に落ち着かせてもらう。 
 それがその時の対処法。
pr
 まあそれも一時的なもので、奇病を治せる訳でもない。 
ak
 そっか、 
ak
 だからさっき、ぷりちゃんが落ち着かせてくれたんだね、 
ak
 確かに、紐が外れていった。 
pr
 あっきぃ、その奇病が
 もうそこまで来てるなら、命の危険や。 
ak
 、、 





正直、なんて言えば良いか分からなかった。
俺は、俺は、今自分の命の危険が
迫ってる事に実感できてない。




ak
 よく、分かんないや、笑 
ak
 俺、俺、どうすればいい、? 
ak
 俺、死んじゃうのかな、、 





段々と、俺の目には涙が溜まる。
溢れないようにしていたら、
前が見えなくなった。




pr
 、、 





ふと、体が暖かくなる。
ぷりちゃんは、俺を優しく抱きしめてくれた。
その衝撃で、涙が零れ落ちた。




ak
 っぅ、ぅ”( ポロポロ 
pr
 絶対、 
pr
 絶対、治すから、 
pr
 もうこれ以上、誰かが欠けるかもなんて、 
 俺は思いたくない。





ぷりちゃんは、俺を抱きしめたまま、
しっかりとした声で言ってくれた。




暖かいなぁ。



















??
 、、? 
??
 治す?、、病気? 
??
 私の出番かなぁ、 















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