わがままな姉様のリクエスト
辰哉side
はぁ…、疲れた…。
最近、ゲームの調子悪くて。スランプってやつ?
で、がむしゃらにやってたら、目と気持ちが疲れた。
「このTATUYAって人、なんでゲーマーになれてんの?」
「こいつ見てもすげえって思えない。下手だなぁ」
「何これ、遊びとでも思ってんの?どーせ金持ちでしょ。楽に暮らしてきたんだろうなぁ、私はこんなに苦労してるのに」
「プロゲーマーの世界舐めんな」
「TATUYAってやつ◯んじまえよ」
インスタのゲーマーとしての俺のアカウントにアクセスすると、こんな文字が目に飛び込んできた。
え……、
俺ってそんなに必要ないのかな。
…もしかしたらみんな、そう思ってるのかもしれない。
その日から、俺は壊れていった。
翔太side
辰哉がおかしい気がする。
なんか、常にぼーっとしてるというか。
まあもともとぽけーっとしてるやつなんだけど、笑
ご飯も全然食べてなかったし。
だけど、まあそんな日もあるか、ってあまり気にしてなかった。
しばらくそんな感じだったんだけど。
辰哉がおかしいと思い始めてから3日後の朝、下に降りてきた辰哉を見てびっくりした。
辰哉の目の下には、すごく濃い隈ができてたんだ。
…やっぱり顔色悪い。絶対なんか隠してるじゃんあいつ。ひとりで頑張りすぎんなって何度言ったらわかるんだか!
……とりあえずもうちょい様子見か…
…はい!ここで切ります!
リクエスト作品でございます。ありがとうございます😊
辰哉はどうなるのか…⁉︎
お楽しみに! では、また次のお話で。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!