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ご案内というか、ご注意
⚠①この作品は24巻までのネタバレを含んでいます
…とにかく24巻見てない子はネタバレ喰らいます。
それでもいいよという鋼のメンタルをお持ちの方は
ここを進むべし。
⚠②エセ関西弁です、文がきっしょいです
そんなの気にしないという心優しい方は
ここを進むべし。
⚠③「捏造注意!!」
文字が多く並べられてる時があります
集合体恐怖症の方は逃げてぇぇぇぇぇぇぇぇえええ
ドイツ棟の四人室、周りが寝静まっているのを確認して
氷織羊はボソリと呟いた。
それからさっきまで眠っていた脳を
いきなり叩き起こして無理やり起き上がった。
部屋は真っ暗で見慣れた黒で少し安心した。
ゆっくり忍び足で廊下にでると
不気味なぐらい周囲は暗かった。
明かりはなく、ブルーロック全体、建物自体が
眠っているように感じられた。
いかにも怠そうな足取りで氷織はモニタールームに入った
モニターで何かを見ようとしているわけではなく
あの四人部屋に寝れない人が動いていたら
3人に迷惑がかかってしまうと彼なりの配慮だった
ただ体育座りの姿勢で座って
そのままボッーっとモニタールームの
部屋の角を薄ら眺める。
此処は楽しい。
ブルーロックは、
僕が両親から離れるための避難場所のようなもん。
潔くんが居て、黒名くんがいて、雪宮くんがいて、、、
此処に居る皆が僕を人として見てくれる。
なら僕にとって両親は何なのだろう。
優しい人達?いつでも応援してくれる人達?
それとも、僕を僕として見てくれない人達?
僕を才能としてしか見てくれない人達ーーーーー。
ああ…
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い痛い
考えただけでもおぞましい。
呼吸が荒くなっていく、自分の全てが忌々しい。
そんな事を考えているといつの間にか
見慣れた朱色がモニタールームのドアから覗いていた
黒名がいた事に気づかなかった氷織は
急いで微笑む顔を作った。
きょとんとしながらも此方を見つめている黒名は
モニタールームに入り、氷織の隣に体育座りで座った。
何処から見られてたんや、そう思いながら
口にできずに言葉を詰まらせる氷織。
氷織が言葉を選びつつも発した言葉を
ものの見事に黒名はスルーした。
ようやく口を開いた黒名は
少し言うのをためらいながらも氷織に喋りかけた。
大丈夫なのか?大丈夫なのか?と心配する黒名を他所に
氷織は予定外のことを口にした黒名を
くすりと笑ってしまった。
こちら側を心配してくれる優しい黒名を
氷織は虚ろな目をして目止める。
突然のおまじないと言い出す黒名に
氷織はきょとんとしながらも、
黒名が必死そうにしているので微笑ましくなっている。
氷織の痛いであろう心臓の部分に向けて手を開き
何かをお願いするように目をぎゅっと閉じる
その姿はまるで子供のようだと思った
そうか?と嬉しそうな黒名と
そんな黒名を見て幸せそうにする氷織
僕を心配してくれる人がいる。
そう思えただけで氷織の心は温まった。
モニタールームには、二人の影だけがあった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。