第21話
屋上に着くと洸は腕を離して向き合って
言っとくけど俺はあなただけだから
って。
わかってる洸はいつもあなたをみてくれるけど
もういいから
素直になれない
嫌だったら貰ったの全部食べない
!
そういう問題じゃない
じゃあなに?
・・・
顔見ながら言いづらいよ
ぎゅ
え、
顔みて本音言えないもんな
なんでこんなに優しいんだろうか
みんな手作りだった
チョコ?
うん
でも、あなたは下手だし市販で
うん
渡すタイミング探してるうちに洸はいっぱい貰ってて
なんか市販だから自信なくて
うん
冷められるのがこわった
そしたら洸の温もりが離れて
あのさ
別に市販のチョコでも、なんなら何もなくてもいいよ
え、
俺はあなたがいるだけでいいから
そんなことで冷めないし嫌ったりもしない
うぅ (;_;)
泣くなって 笑
こうううううう
なに 笑
ちゅーして
え、//
はやく
ん、
って洸は優しいキスをしてくれた
あなた?
ん?
チョコちょうだい?
...はい
ありがと!
どんなやつより1番欲しかった
って笑顔で言った洸
ありがとう
ん、
じゃあ部室戻るぞ
え?
お前が1番来なきゃ行けないんだよ
どういうこと?
部室に着くとまだみんないた
おかえり、仲直りできた?
おう
やっぱりかい先輩は優しい
あなたが1番帰っちゃダメだったのに 笑
なんで?
見ろよ
うわ、
西野あなた って書いた箱には
パンッパンにチョコが入っててしかも2つ 🙄
誰よりもモテるっていうね 笑
しかもほぼ男子からだし 笑
は?
おい!琳冬!ばか
あ、
逆チョコってやつですよね ハハハ💧
ふーん
あなた
はい
ちゅ
なっ//
俺からのバレンタイン
みせつけんなってえええええ!
ハッピーバレンタイン 🍫⚽️
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。