私は先に誘ってくれた不破くんのお誘いに
乗ることにした 。
目の前のウィンドウに触れることは
できなかったのでここで答えを伝えろ 、と
いうことだろう 。
【 不破くんの誘いに乗る を選択 したよ!
後輩キャラクター が 解放 されたよ 、
引き続き 攻略 がんばってね! 】
これであとはイブラヒムくんに
連絡して … OKかな 。
直ぐに既読が着いてすごく喜んだ様子の
返事が返ってきた 。
今日から早速練習するみたい 。
… うん 、頑張ろう 。
ローレンとはそんな話してないけど … って
もしかしてローレンもイブラヒムくんたちと
同じバンド!?
あ 、そうだ 。イブラヒムくんの声聞いたの
準備室帰りの廊下だ 、ローレンの名前
呼んでたやつだ 。
密かな疑問が解決してスッキリした 。
各々自己紹介をしたあと今日はとりあえず
私の譜読みとそれぞれが合わせたいところを
合わせる 、的な感じで練習するらしい 。
全部やった事のない曲で楽しみだなぁと
思いながら楽譜とにらめっこしていた 。
イヤホンをして曲を聴いて 、また
練習しての繰り返し 。
2時間経つ頃には1曲目は譜読みを一旦
終えることが出来た 。
彼も好感度が表示されている 。今は19 、
雲雀は人懐っこい感じがする 。
そんなことを考えていると不破くんが
ぼんやりとこちらの方を見ていた 。
その声は生憎私には届かず 、空気に
溶けていくのだった 。
▶ ♡140
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!