もう、ここにいても居心地が悪い。
イヤだなぁ
ザーァ
周りの音もなにも聞こえない。
自分だけの空間。
家で唯一の居場所かな。
ドンドン
あーあ、せっかく気持ちよかったのに
リビングに戻ると
僕のバスケのリストバンドで遊んでるりうら。
しょーちゃんに誕生日に貰ったものなのに
あ、リストバンド奪おうとした腕が
りうらの顔にも、、
まただ。
ケンカしても毎日僕が怒られる、
いいよなぁりうらは。
愛されてて何でもできて。
別に僕が愛されてないわけじゃないと思う。
でも1番っていうのがないから、
楽しそうだな、なんて
まじれない僕が悪いじゃん、
そう言って洗濯物の山へと向かう。
たたむのにはもう慣れた。
またりうら、
って、やるわけないけどw
そういってスカスカのカバンの中をみる。
...あった
そーいえば三者面談ってはじめてだな。
学校での僕を言われちゃうのか、
最悪。
でもしょーがないよね、
だって、どうせ無理だとおもったから、
いま、ちょっと嬉しいなんて言えない。
明日⁈
なんて言ってる間に洗濯物もたたみおわり、
もう10:00だ。
寝よ。
自分のふとんにもぐる。
今日も今日とてりうら、りうら。
ちょっといいこともあったけどやっぱさみしい。
せめて夢の中でも幸せにいれますよーに。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。