お父さんと
2人で
バージンロードを歩く
小さい頃からの夢なんだ
それが今 現実になってるっていう
嬉しくて、くすぐったい
扉の向こうの
慧の所へ.....
目の前には、眩しいくらいカッコイイ慧が
ほんとはそんなキャラじゃないのに、慧の前だからってカッコつけて、ドラマみたいなセリフ言っちゃってさ
笑っちゃうよね
いつもはヘラヘラしてテキトーな慧が
今日は、とってもしっかり者
頼もしいなー、なんて思ったりした
慧は、幸せそうに私を見つめる
だから私も慧を見つめ返した
すると、慧は私に近づいてきて、
ぼそっと耳元で
って呟いてくれた
ほんとに、幸せすぎて泣きそうになった
って言うか、泣いてたけどね??
慧も私も 笑
思い出話を語っていたら、キリがない
懐かしいね、確かに懐かしいけど
わたしは昨日のことみたいに鮮明に覚えてるよ
珍しく慧がまともなことを言うから
思わず笑ってしまった
慧はいっつも
なんだかんだ言って
最後はかっこよく閉めるんだから笑
慧は、私の頭を優しく撫で、そのまま抱きしめられた
不安、
そう言われればすごく不安
子供が産まれる前も、産まれてからも
やっぱり、慧の事があって
何言われるかわかんないから
すごく、怖いって言うのが本音だけど
そんなの全部慧を困らせるから絶対に言わない
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!