あなたは話してくれた
今までのことを全て
その日の夜は2人でずっと泣いた_________
あなたside___
いつも通り病院に行く
でも、この日は何かが違った
嫌な予感がする
今すぐにでも耳を塞ぎたかった
やだ。言わないで
それ以上。聞きたくない
"後2年"
その言葉以外何も聞こえなかった
自分は長くても2年
『死』という文字が頭をよぎる
自然と涙が溢れた
私はこの時決めた
タトゥーを入れてもらうって
もし、入院しなきゃいけなくなったとき
"전정국"の文字を見て元気を貰えるかもしれない
そう思ったから
それから2週間後
私は倒れた
今まで隠し通してきた癌のこともバレたみたい
なんで謝るの?
謝らなきゃいけないのは私の方なのに……
グクは最低じゃないよ?
私には勿体ないくらいの
"最高の彼氏"だよっ……(泣)
私のせいで
ごめんね、グク……
next.
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!