今日は永瀬さんと一緒に寝る
正直言って昨日より緊張は溶けている
だって、永瀬さんだし
寝る前にちょっとテレビでも見ようかなって思いテレビをつけた
あ…
King&Princeだ…
『君はシンデレラガール…』
あの、平野さんがちゃんと歌ってる
『僕はまた君に恋するんだろう』
あ、永瀬さんだ
この言葉誰に向けて言ってるんだろう…
好きな人でもいるのかな
てか、イケメンだし、彼女いるかも…
って、私何考えてるんだ!
別に永瀬さんなんてどーでもいいし
いや、どうでもいいことは無いんだけど…
だ、だって…ご主人様だし…!?
なんか、変に永瀬さんのこと考えてたら今日の夜が心配になってきた
てか、なんで永瀬さんのことばっか考えてんだろ…
まって、自分落ち着いて…
なんか、今日の私おかしい…
永瀬さんのこと意識してるってことは、、どういうことなんだろう…
普通に考えて異性を変に意識してるということは、、え…私…永瀬さんのこと好き…?
いや、そんなわけないか!
ただ、彼女とかいるのかな~って思っただけだし…?
別に、永瀬さんが好きだってわけじゃないし…?
ほら、かっこいいって思うのは、彼がアイドルだからだよね…?
そう、彼はアイドルなんだ、!!
変な感情なんて抱いちゃいけない
皆の、王子様なんだから…!
レモンティーが入ったこつプを落としてしまった
動揺しすぎだわ…
そう言って立ち上がると
平野さんに腕を持たれた
うん、何にもない…
そう、なんにも…ない…はず
そうだ
別に、変に意識することないんだ
なんか変に意識してた自分が馬鹿みたいだ
心が軽くなった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。