私はもう顔も合わせたくないと思って
今日は授業をさぼることにした。
だって,隣の席は健人だし、
私は屋上でため息をついていた。
ビクッ_
後ろをみると健人のまわりにいる女子達がいた。
数人の女子達が次々に言ってくる。
こういうのもホントめんどくさい、
そういって肩をおされ____
ると思いました?笑 残念!
私は私の肩を押そうとしたリーダーっぽい人の手首をつかんだ
私はリーダーの手を振り払って厚化粧軍団をズカズカと押しのけて屋上の扉に手をかけたとき
ファッと体が宙に舞った。
え,死んでる?笑
どうやら健人が軍団のなかにまぎれていたのに気づかなかったらしい。
私は健人にお姫様だっこをされている。
女子達は駆け足で屋上から出ていった。
私もいこ-っと、
げっ。
わかったか
上を見上げると優しく笑う健人。
チュッ____
健人に軽くキスをされた
チュッ__
今度は私からした。
これからも,よろしくね。
END。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!