京本　side

　『　これが、瑞稀と別れた全て　。』

　大我「　っ、ほんとばかじゃん、　」

　『　だよね、苦笑　』

　大我「　てか俳優との件なんで俺に言ってくんなかっ
　　　　たの、どうにかできたかもしれないじゃん　」

　『　あの時はお兄も舞台とかドラマ
　　　とか大変そうだったから、　』

　大我「　っ、そんなの、妹の方が大事に
　　　　　決まってんだろ！！！！！！！！　」

　『　っ、お兄、ごめん、　』

　大我「　っ、でも、ごめんなあ、気づいて
　　　　　やれなくて辛かったな、怖かったよな、　」

　そう言ってお兄に頭を撫でられると

　不意に涙が本当に止まらなくなって　。

　あの頃もこうやってお兄に言えたら

　こんなことになってなかったのかな、なんて　。

　『　はあ、落ち着いた。ごめん　』

　大我「　謝んないでよ俺こそごめん　」

　『　お兄も謝ってるじゃん笑笑　』

　大我「　でもさ、あなたはこれで言い訳？　」

　『　いいよ、もういい、　』

　大我「　いい顔してないじゃん　」

　『　だって、　』

　大我「　じゃあさ、あなた　」

　『　なに？　』

　大我「　もっかい瑞稀に恋させようよ　」👈🏻

　『　は？　』👈🏻

　さっきまでいい兄だなあって。しんみりしてたのに

　唐突にやっぱり変なこと言い出した。

　恋させようよ ってなにほんとに、笑笑笑笑

　でも向こうはめちゃくちゃ真剣な顔で言って

　来るから下手に笑えないし。笑笑笑笑

　まあめちゃくちゃ笑ってるけど。笑笑笑笑👈🏻

　『　ねえまってしぬwwwwwwww　』

　大我「　ねえ笑いすぎ 俺真剣なんだけど！　」

　『　ほんっとお兄らしいわ　』

　大我「　ねえしようよ？瑞稀に恋させよう作戦！　」

　『　んー、　』

　大我「　あなただってまた瑞稀と付き合いたいんでしょ？　」

　『　まあそりゃあそうだけど　』（照）

　大我「　はっ、なにその顔かわいい！！！
　　　　　お兄そんな顔知らないんですけど？！　」

　『　ちょ、うるさい！！　』

　いつもの妹バカなお兄に戻ったのはいいものの

　具体的には何すればいいんだか。

　『　具体的には何すんの？　』

　大我「　とりあえずデートしなよ　」

　『　は？！いきなり？！　』

　大我「　だって2人で話さないと　」

　『　別にデートじゃなくても…　』

　大我「　まあ確かにそれもそうか　」👈🏻

　『　ねえ納得しちゃってんじゃん、ほんとヘタレ　』

　大我「　ヘタレとかいうなよお前？！　」

　このままじゃ埒が開かないと思ってじゅりに

　連絡したらあなたが呼んでるならすぐ行くって

　ほんとにものの数分で来てくれた　。

　田中「　あなた久しぶりーーー！♡　」

　『　ちょ、じゅり声でかい　』

　大我「　何でこいつなわけお兄でよくない？！　」

　『　こいつクズでチャラチャラしてるけど
　　　　　お兄よりは恋愛経験豊富だもん！　』

　田中「　ちょ、お前ら喧嘩すんな？　」

　「『　じゅりは黙って！！！！　』」

　田中「　ねえ俺不憫すぎない？　」👈🏻

　・




　いいねの方ぜひよろしくお願いします！