第4話

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61
2024/05/03 04:27
⠀⠀⠀マサイ⠀side⠀,,
 
家でチクワと戯れてたら 、

いきなりあなたが家に来た 。
人懐っこく、あなたのことも大好きなチクワは 、

あなたがいる玄関に向かい 、

抱っこされながらあなたとリビングに来た 。
 
⠀
どうした?撮影まだだよ?
⠀
…うん、わかってる
⠀
……紅茶淹れてくるね
⠀
……ん、
 
ソファーに座るあなたと交代に 、

俺は立ち上がりキッチンでお湯を沸かす 。
 
温かい紅茶をあなたの前に置けば 、

「ありがと」と小さく言い、飲み始めた 。
 
⠀
またなんか見ちゃった?
⠀
…うん
 
あなたの好きな人達は元々6人だった 。

それから5人になり、今は2人と3人に別れてしまった 。
そのことは 、

あなたが泣き崩れながら家に来た後に知った 。
当時はメンバーみんないたから良かったけど 、

俺1人だったら何も出来なかったと思う 。
 
まるで地獄に突き落とされたかのように

泣き崩れていたあなたを見るのが辛かったから 。
 
それ以降、情報収集の為にSNSを見れば 、

このように元気を無くすことも多くなった 。
 
あなたの最推しである岸くんが

戻り始めてからは少なくなったけど 、

あなたの笑顔は少しだけ減ってる気がした 。
 
⠀
…私…こんな思いするために
推しになったんじゃないのに。
⠀
うん、
⠀
……苦しいなぁ、この世界は。笑
…あの5人は何も悪くないのに。
 
涙目でそう話すあなたの背中を擦る 。

チクワも察したのか 、

まるで慰めるように膝の上で寝始めた 。
 
⠀
良かったよ、Fischer'sにいて。
…ずっと1人だったら絶対に生きてないなぁ。
⠀
……あなた、
⠀
マサイもごめんね、笑
ずっと付き合わせちゃって。
⠀
そんなことねぇよ、俺ら友達でしょ?
⠀
……うん、ありがと
 
明るくなったあなたがたまに見せる

悲しそうな表情 。
俺は…いや、俺達は

もう二度と見たくなかったのに 、
この世界に神様がいるんだったら 、

神様は物凄く残酷だと思う 。




⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀➻➻➻⠀next⠀.

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