あたしは鼻歌を歌いながら、真新しい制服を身に包んで校門をくぐった。
今日はまちにまった入学式！
どんな子がいるのかな〜ってわくわくしていたのからなのか、あたしは前に人がいることに気づかなかった。
ドンッ！
勢いよくぶつかる。
ぶつかった相手は巍々（きき）！
あたしにとっては最大のライバル。
なんせ三年前からずっと空手の世界大会で一位争いを競っているのがわたしと巍々なんだよね！
興奮して騒ぐあたしと違って巍々は冷静だった。
ふーん…巍々にしては素直な反応。
こいつのことならなにかとこじつけてごまかそうと思っていたのに…
え…
巍々の言った言葉に、あたしは一瞬理解できなかった。
…ってことは…
あ、ありえないっ！
だって巍々って見た目はさわやかなイケメンだもん！
…おっしゃる通りです。
いやー、でもここって人間じゃないやつが集まる学校なんだね…。
あたしも人間じゃないってのはショックだったけど、巍々もいるし、なんとかなるかな！
うーん！なんかわくわくしてきた！どんな子がいるのかな〜？楽しみ！
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第3話 巍々と幼なじみ
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