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第4話

拝礼
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2022/06/20 01:11


どんなとこなんだろうとわくわくしていると思いの外すぐ着いた

というか先程話していた建物のすぐ隣だったのだ。



善逸「はい!ここが我ら弓道部が部活をしている弓道場でーす⭐︎」


あなた『わぁぁ広い、、』



弓道場と呼ばれる道場は半分室内で、屋外から25mほど先に的が取り付けてあった。
あの室内のところから弓を引くのかな…?




???「あら、お客さん?」



善逸「しのぶセンパーイ!!お疲れさまですっ」


炭治郎「しのぶ先輩、お疲れ様です。新入生の花音あなたさんです。見学に来てくれました」



胡蝶「あら、そうなんですね。かわいらしい1年生さんですね。副部長の胡蝶しのぶです。ゆっくりしていってくださいね?」
ふふ、と笑う姿が素敵すぎて固まってしまった



あなた『あ、ありがとうございます//よろしくお願いします…//』

女子なのに女子に照れてしまった
なんて綺麗な人なんだろう。




胡蝶「さて、そろそろ拝礼の時間です、みなさん道場の中に入りましょう。あなたも一緒にどうぞ。」


あなた『…失礼します…』



中に入ると鎮まりかえった道場内で綺麗に部員達が整列おり、部員から胡蝶へお疲れ様です!と威勢のいい声だけが飛び交った



炭治郎「あなたちゃんもこっちにおいで」
小声で手招きされ、善逸と炭治郎の隣にちょこんと正座した。





すごい…静寂な空間だ。
これだけ人が居るのに皆微動だにせず綺麗に正座をしている。

…しかしこれは何の時間なんだろ…





静寂な時間が流れていると
カチャとドアを開ける音がした。



煉獄「すまない!待たせたな!」

産屋敷「みんなごめんね。入学式の片付けがなかなか終わらなくて」



あぁあれはさっきの芸能人の…!

現れたのは先程ステージで見た煉獄と先生らしき人だった。芸能人ではないがあなたの頭には完全に芸能人扱いになっている。



お疲れさまです!とまた部員達の威勢のいい声が響く。




煉獄「それでは拝礼を始めよう。
   起立!…………拝礼!」



掛け声とともに立ち上がり、全員が天井にある神棚に向かって礼やパチンと手を叩くことを何回かした



な、なにしてるんだろう…お参り?
あなたはわけも分からずただ呆然としていた




煉獄「うむ。では練習を始めよう!」



部員「お願いします!!」



部員達はそれぞれ足速にその場を去っていく。



…すごい。かっこいい…!

あなたは中学時代テニス部に所属していたが、ほぼ参加しておらず幽霊部員だったため、威勢の良い返事、テキパキと動く部員達の姿がとてもかっこよくみえた。








???「おい!お前!!」


声がした後ろを振り返るととっても目がキラキラした美形の男子…?があなたを指さして立っていた




あなた『…はい!?』




???「お前どっからここに入った!!なんで道場内にいる!…さては矢道から!?ぐぬ…お前まさかやり手だな!!?!」
※矢道=射場から的場までの矢が飛ぶ場所のこと




あなた『えええ』




オロオロしていたらすぐに善逸が間に入ってくれた



善逸「こら!伊之助!あなたちゃんにいきなり失礼でしょうが!!不法侵入扱いするなー!」



炭治郎「この子は部活の見学にきたんだ」



あなた『す、すみません、いきなりお邪魔して。。花音あなたといいます』



伊之助「フン!そういうことか。そういうことなら…俺は嘴平伊之助様だ!もし弓道やるなら子分にしてやってもいいぞ!」



あなた『あ…ありがとうございます(?)』



伊之助「フガガガ!まぁ俺は弓道でぜってぇ負けねぇ王者になるからな!!」
見とけよー!と笑いながら立ち去っていった。




なんだったんだあの先輩…。

善逸「もう!伊之助のやつー!!ごめんね、あなたちゃんびっくりしたよねっ」


炭治郎「伊之助は俺達と同じ2年生なんだ。初対面ではびっくりするかもしれないけど根はいいやつで弓道も強いんだ」


あなた『色んな方がいらっしゃるのですね』


みんないい人ばかりなんだ僕達の仲間は。とにこにこして言う炭治郎先輩は優しく人なんだろうなと思った







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