…なんか朝起きた時から体が重い
でも、今日はLIVEの日だから休めなかった
体調が悪い時、決まって黒色の霧が体を纏う
大好きなSTAYにその霧がかかるのは嫌だけど
LIVEだから接触は無いだろうし、大丈夫
そう心に言い聞かせた
この霧のことはメンバーも知らない
変な奴って思われたくなかったし
学生時代のとき、潔癖症なだけって言われたから
アンチされたって、どんな人に嫌われたって
大好きなメンバーだけには嫌われたくなかったから
ウィーン🪟
車に入ってすぐに窓を下げた
霧が充満してしまってみんなにかかるのが嫌だから
ある意味癖になってしまった
上手く誤魔化せてるかな?
横に座られると、ハナにかかってしまう
やめてよ…
汚したくないよ…
汚くならないで
僕のせいで汚れるのは嫌だから
座らないで、横に来ないで
強く言ってしまった…
言うつもりはなかった
車が出発したあと、静かに泣いた
泣くあいだもどんどん霧は出ていった
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!