嘘吐き。
妖怪学校へ転入してきたのは、中国出身らしいということ以外、年齢も性別も名前すら分からない謎の生徒だった。
勉強は抜群にできる。どんな難問も一瞬で解き、教師ですら驚く知識と発想力を持つ。しかしその反面、授業は平気でサボり、興味のあることだけに全力を注ぐ自由奔放な問題児でもあった。
そして何より周囲を困らせるのが、その子の奇妙な癖。
「生きてるのも暇アル」
そんな軽い調子で危険な行動を繰り返し、自ら命を絶とうとするのだ。
だが、不思議なことに毎回失敗する。
偶然居合わせたクラスメイトに助けられたり、予想外のトラブルに巻き込まれたり、なぜか死ぬ寸前になると運命に邪魔をされてしまう。
クラスメイトと笑って、騒いで、時々ケンカして。
少しずつ賑やかな日常に馴染んでいくその子だったが、誰も知らなかった。
その明るさが作り物であることを。
名前を隠している理由を。
そして、「生きたい」という気持ちをなくしてしまった過去を。
かつて経験したある出来事によって、自分の価値も未来も信じられなくなったその子は、ずっと心を閉ざして生きてきたのだった。
しかし、妖怪たちとの日々は少しずつその心を変えていく。
過去は消えない。
傷も簡単には治らない。
それでも、自分を受け入れてくれる仲間たちと出会ったとき、その子は初めて「明日」を考え始める。
これは、死ぬことばかり考えていた謎の転入生が、クラスメイトたちとの青春の中で、生きる理由を見つけていく物語。
笑いあり、騒動あり、そして少しだけ涙ありの妖怪学園青春コメディ。
ー 232文字
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update 2026/07/08