大地に刻まれた冒険譚。
ある所に全てを司る神がいた。
その神は捻くれ者で実に狡猾で自分の利益のためなら何だってする卑怯者だった。
そんな神が気まぐれで地上に降り立った。
そこから神は出会い、別れを星の数ほど繰り返す。
ある時、神はとある少女に出会った。
少女は国を救った英雄であり、心優しく純白だった。
神は彼女に言う。
『お前、気持ち悪いな。』
『心はドブのようだ。』
神だからこそ分かる、分かってしまうことがある。
これは不老不死の神が刻む長い長い冒険譚だ。
ー 1,036文字
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update 2024/03/29