星ノ瀬 海月⭐️🪼💭
小説
活動報告
- 青春・学園連載中

仲間とともに
音楽の世界には、正解がない。 最初は汚れも傷もない、 綺麗な絵だったとしよう。 そこからどんな色にする? どんな感じに表現する? それに正解は無い、だからこそ 勝ち負けがない。 けれど、それを比べられる場もある。 それが『コンクール』。 何時だって妥協せず努力しても、 比べられるこの場所ではその 音の技術と表現で判断される。 だから報われない努力がある。 身の丈に合わないような悔しさや 敗北感を味わうことがある。 それでもやめないでほしい。 大人数でひとつの曲をつくる 素晴らしさを、 誰かの心を揺さぶれることを、 『奏でる』とは楽しいことだということを 覚えていて欲しい。 そしてやめないでほしい。 悔しい気持ちはたくさんあって、 その悔しさや傷が薄れることはあっても 消えることは無いだろう。 それでも音楽をする楽しさを 知った。仲間とともに歩む大事な 何かが確かに手の内にある。 あの舞台に立って演奏をしたこと。 悔しかったこと。 嬉しかったこと。 楽しかったこと。 感動したこと。 このメンバーでその世界を見たこと。 忘れないで欲しい、そして、 音楽を続けて欲しい。 手の内に大事な何かが確かに あるように、ずっと、ずっと人生の傍で。 『仲間とともに』、人生の傍らにある、 かけがえの無い宝ものとして。 『仲間とともに』 ー 759文字
772025/08/03




