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仕事場に向かう途中、自分に刃を向けてカッターを持つ人影が目に入った。気づけば、その影に向かって走りながら叫んでいた。 その人の正体は、可愛らしい顔立ちをした少年だった。少年は、どうして死のうとしていたのかは答えてくれない。放っておくわけにも行かず、魂訊はその少年を仕事場に連れて行くことにした。 そして魂訊が、この少年に自殺計画を提案したのは、もう少し後の事だった。
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