からあげ
- ノート連載中

朝に潜む白
運命は、変えられないものだと、ずっと思っていた。 それは誰かに教わったわけじゃない。 ただ、気づいたときにはもう、世界は決められたレールの上を進んでいるように見えていた。 朝は必ず来て、夜は必ず終わる。 出会う人も、別れる人も、どこか最初から決まっていたみたいに自然で――そして、抗えない。 「どうせ、こうなるんだろうな」 口に出した言葉は、誰に届くでもなく、静かに空気に溶けていく。 まるで、その一言すらも“決まっていた”みたいに。 あの日も、そうだった。 風の強い帰り道。 いつも通りの角を曲がって、いつも通りの景色を見るはずだったのに。 ――そこに、君がいた。 その瞬間、ほんの少しだけ思ったんだ。 もしも運命が変えられるとしたら、それはこういう“ズレ”から始まるんじゃないかって。 でも、その考えすら―― きっと、もう遅かったんだ。 ピピピ、ピピピと朝の静けさの中に朝の静けさを切り裂くようなな電子音が鳴り響く。 窓の外はどんよりと曇っていて、自分の心を表しているみたいでなぜか虚しくなる。 起き上がろうとしても、体が言うことを聞いてくれなくて。 結局、体が動いたのは目覚ましが鳴ってから十分も経ってからだった。 リビングに下り、いつも通り食パンを軽くトースターで焼いて食べる。 なんにも変わらないつまらない日々。 もそもそと、機械的に口を動かす。 ――たまに、お母さんから「影、薄いね」って言われる 多分、けなされている。 ま、そんなことどーでもいいけど。 そんなことを思いながら残りのパンを口に押し込んだ。 朝の登校の時間はいつも憂鬱。 普通、友達と一緒に行くもんらしいんだけど。 そんなの面倒だし、相手に合わせるのも疲れる。 友達には「機械みたいだね」って言われたことがある。 なにが言いたいの、って聞き返したかった。 だけど、そのときの私はそんなことを聞く時間までが無駄だと思ってたんだと思う。 いや、そう思いたい。 玄関のドアを開けると、ひやりとした空気が頬に触れた。 空は朝から重たくて、今にも雨が降り出しそうだった。 傘、持っていくべきか少し迷って、結局やめた。 どうせ濡れても、別に困ることなんてないし。 いつもと同じ道。 いつもと同じ電柱、いつもと同じコンビニ、いつもと同じ交差点。 ー 2,219文字
012026/04/02ノート連載中
色々
時々、死にたいと思う 心が蝉の抜け殻のようにカサカサになって。 触れればすぐに崩れてしまいそうで、 誰かの言葉すら、うまく受け取れない。 音も色も遠くに感じて、 自分だけが取り残されたみたいに思える日がある。 それでも、どこかでまだ、 夏の名残みたいな温度を探している自分がいて、 空っぽのはずの胸の奥で、 小さく、かすかに、何かが鳴っている。 朝、ベッドから体を起こし、窓の外に目を向ける。 空は灰色の雲に覆われていて、まるで自分の心をそのまま映しているみたいで、余計に気分が沈んだ。 光はほとんど差し込まず、 部屋の中は、時間が止まったように色を失っている。 何も始まっていないのに、もう疲れている気がして、 今日という一日が、ただ重くのしかかってくる。 理由なんてはっきりしないのに、 胸の奥だけがじわじわと冷えていく。 起き上がったはずの体はうまく動かず、 またこのまま横になってしまいたい衝動に引き戻される。 時計の針の音だけがやけに大きく響いて、 自分だけが取り残されていくような錯覚に陥る。 息を吸っても、どこか浅くて、 ちゃんと生きている実感が、うまくつかめない。 ただ、何も変わらないまま、 また同じ一日が始まってしまうことだけが、確かだった。 昼休み。教室の片隅で、静かにお弁当のふたを開ける。 中身は色とりどりで、丁寧に詰められているのに、 それを見ている自分の心だけが、ひどく色を失っている。 一口だけ箸をつける。 けれど、味はよくわからなくて、 喉の奥に何かが引っかかるような感覚だけが残る。 無理に飲み込もうとすると、胸のあたりがざわついて、 うまく息が続かない。 結局、ほとんど手をつけないまま席を立ち、 誰にも気づかれないように教室を出た。 トイレの個室に駆け込んで、 こらえていたものを吐き出す。 苦しさが引いても、楽になるわけじゃなくて、 ただ体の中が空っぽになったみたいで、余計に力が抜ける。 鏡を見ると、そこに映っているのは、 どこか他人みたいな顔で、 自分が自分じゃないみたいな違和感だけが残った。 水で口をゆすいで、何度か深呼吸をする。 それでも、胸の奥の重さは消えなくて、 戻らなきゃいけない教室のことを考えるだけで、 足がすぐには動かなかった。 しばらくその場に立ち尽くして、 時計の ー 1,952文字
012026/03/29ノート連載中
えずき、首絞めなどー!
首に残る圧迫痕。 縄の跡。 一本や二本ではない。 何度も繰り返した痕が、 首周りにくっきりと刻まれていた。 手首や太腿の傷だけではなかった。 もっと深い場所に、 ずっと前から手を伸ばしていた証拠が、 そこにあった。 びちゃびちゃと、 胃液と血の混じったものが袋に落ちる 何度も、何度も。 体が痙攣するように波打って、 目尻に涙が浮かぶ。 苦しいはずなのに その顔は―― 顔色が赤から紫へ変わっていく。 舌がわずかに突き出され、身体をよじるたびに体が言うことをきいてくれなくなる。 落ちない。意識がなかなか落ちてくれない それが一番残酷だった。 ー 252文字
002026/03/18ノート連載中
リスカー!
腕に刻まれた傷跡が、 午後の陽光に白く浮かび上がった。 新しいもの、古いもの。 幾重にも重なった赤黒い線が、 袖口から覗いている。 それを見た瞬間―― ー 156文字
022026/03/10ノート連載中
自己紹介!
こんにちは!からあげです! みなさんはじめまして!! プリ小説は友達に布教?されてやりました!! 私は今中学1年でもうちょっとで2年生になります!! リスカとえずき癖あります! 推しはハイキューの田中さんと北さん、あとはにじさんじのめちゃつえーのみなさんです! 声優の内山昂輝さんが大好きです!! ピクシブやってます! 主に何を書くかは決めてないですが、多分リスカとかえずきのことだと思います! 苦手な方は読むのを控えたほうがいいかもです⋯⋯。 これからよろしくおねがいします!! ー 182文字
232026/03/10

