沙織
小説
活動報告
- 恋愛連載中夢小説

例えばそれが。
あの日、君が傘を差し出してくれたから、私は君の事が好きだった。 揺れる電車の中で、流れる景色を見ながら、そんな事を思い出す。 なんだかポエムみたいでちょっと恥ずかしいけど、紛う事なき事実だ。 瞼の裏に浮かぶのは、まだ顔に幼さが残る彼。 丸い瞳と、ほんのりピンクに染まった頬。 刺々しさも、痛々しさもない彼の顔。 雨に濡れる私に傘を差し出し、心配そうに眉を下げて、「これ、使う?」と言ってくれたから、私は彼の事が好きだった。 まだ初々しい心で東京行きの新幹線に乗り込んだあの日みたいに、電車に揺られながら、私は彼を思い出す。 きっと、この電車の行く先が”その場所”でなければ、思い出すこともなかった。 それでも、やっぱり私は彼に恋をしていた。 『息も出来ないくらいに、深く、深く。 潜って、知って、足掻いて。 そうして得た瞬間を、私は見たい。 見ててあげる。 涙も忘れるくらいの感動を、私にちょうだい』 attention ブルーロックのオメガバースです。 独自解釈、オリジナル設定があるかもです。 修正版 https://novel.prcm.jp/novel/4NxPf4RpGLQrM5gEGVHv ー 3,017文字
8172025/10/26








