第8話

しち
1,535
2018/08/20 07:54
優太「じゃあ 、また明日な」


『うん !ばいば〜い !!』


扉を閉めて靴を脱ぐと 、聞こえるゲームの音 。


『ただいま』


廉「あぁ 、」


『あぁ 、じゃないでしょ』


廉「おかえり」


弟の廉 。


今日もテレビの前でゲーム 。


『そんなにやってると目悪くなるよ』


廉「大丈夫やって」


一時期関西の方にいたことがあって 、廉は関西弁が抜けないみたい 。


廉「それより 、そのぬいぐるみどうしたん ?」


『あ 、これ ?優太に取ってもらった !』


廉「へえ」


なによ 、聞いてきたくせに興味なさそうじゃん 。


『ちょっと待ってて 、すぐご飯作るから』


廉「大丈夫 、俺作っといたから」


『え ?』


テーブルを見ると 、綺麗に盛り付けられたおかず 。


『廉 、ありがとう』


廉「ん 、」









お風呂から出て 、部屋で今日のことを思い出す 。


平野くんのあの顔 、あの表情 。


私は絶対に見たことある 。


いつ ?


いつ見たの ??


考えているうちに 、眠りについた 。









「あなた  ……… 」


『紫耀くん …… ?』




『はっ !』


思い出した 。


平野くんは 、私の彼氏だ 。

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