第79話

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2024/04/07 21:01


こーく
こーく
いやー...やっぱ人間て凄いよね?
びびくん。



そらびび
そらびび
なんだよ急に
哲学?



こーく
こーく
そんな壮大なもんじゃないけどさ。
さっき....あなたの下の名前が来たんだよ



そらびび
そらびび
うん。




こーく
こーく
今日ちょっと任務があるんだよね。
手間取りそうなやつ。



こーく
こーく
そしたらあの子さ....
   


こーく
こーく
「小さい子供の命は保証しても良い?🎲組傘下の孤児院に入れるから。」




こーく
こーく
って言いに来たんだよ?



そらびび
そらびび
!!



こーく
こーく
やっぱ驚くよね~...
今まで、あなたの下の名前は敵となれば構わず殺戮していくタイプだと思ってたし。



そらびび
そらびび
.....



こーく
こーく
どうしてかなぁ... 
びびくんわかる?



そらびび
そらびび
.....こーくん分かって聞いてるだろw



こーく
こーく
さぁ.....?



そらびび
そらびび
本人にも何かあったんだろーよ
そしてきっと予想は合ってるさ



莉犬
莉犬
皆...久しぶり



るぅと
るぅと
莉犬....?!

会議室に入ると、そこには全員が集合していた。


驚いた表情で俺を見る。
そりゃそうだよね。



だって向こうには「殺された」って報告されてるし。


ころん
ころん
莉犬くんは死んだはずじゃ...?!


さとみ
さとみ
治療でも受けたんじゃねえの?
にしても...連絡くらいしろよ、バカ...


少し苦しそうに顔を歪めながらも、嬉しそうにするころちゃんとさとちゃん。


会議をしていたらしく、机の上には資料がホッチキスで止められて複数枚用意されていた。




ななもり
ななもり
莉犬くん.....!



なーくんは心底嬉しいと言うように、目に少しの涙を浮かべながら席から立ち上がってこちらに来た。



ななもり
ななもり
本当......、心配したんだよ...?
戻ってきてくれて良かった。



莉犬
莉犬
ごめんね、なーくん。皆。
心配掛けちゃったよね...





左斜め下を見て笑う。

背負った事実は逃げられない。
ななもり
ななもり
莉犬くん。
抱擁してもいい?...ちゃんと戻ってきた事を実感したいんだ。




莉犬
莉犬
なーくん...いいよ。
久しぶりだね。ぎゅーなんて。


互いが歩み寄り、背中に手を回した時。






莉犬
莉犬
!!!


咄嗟に彼の腕を跳ね除けた。








その目に一瞬とはいえしっかりと、ナイフが握られているのが見えてしまったから。



ななもり
ななもり
...あーあ。
外れちゃった。



不敵な笑みを浮かべ大して残念がる様子も見せずに見下ろすなーくんは、既に敵であった。






ジェル
ジェル
なーくん?!
何しとるん...?!


るぅと
るぅと
今....莉犬を殺そうと...?!



ななもり
ななもり
莉犬くんはもう🍓組の人間じゃない。



紫が黒に見えた。


まっすぐ、獲物を捕らえるように。

視線が俺へとぶつかった。




ななもり
ななもり
🎲組に入ったんだもんね?




その時、全員から殺気が感じられた。


信じられない、と目が語っている。







莉犬
莉犬
なんで知ってるの?
気色悪。



ななもり
ななもり
.....ふふ、何でかなぁ...


社交辞令のように互いの意思を隠して意味の無い会話をする。なーくんがゆっくり歩み寄るのと同じスピードで後ろへと下がる。




命が危機を発している。


心臓がギュッと縮こまり、手汗が出てくる。
ななもり
ななもり
ほら。
壁まで追い詰められたよ?




ななもり
ななもり
出身は実験施設の実験体。
薬の影響で中々思うように伸びなくて、いつからか幹部最弱と陰口を叩かれて。


莉犬
莉犬
ッ.....!!





ななもり
ななもり
痛くないように殺したい所だけど...
君を弟のように、大事に、大事に育てたんだ。わかるよね?









ななもり
ななもり
本当に怒ってるよ?俺。







嗚呼。




仲間を傷つけられた時以来の目。




俺に向けられる日が来るとは。



ななもり
ななもり
ここで死ね。





ナイフを振り下ろされるかと思った、


















いふ
いふ
はいストップー!


あなた
莉犬にい、演技上手。



手に持っていたナイフはいつの間にか、いふさんの手に渡っていた。あなたの下の名前が俺の背中をさする。
莉犬
莉犬
怖かった......









さとみ
さとみ
お前.....!!!
死神ッ?!


唖然として席に着いていた皆であったが、その言葉で立ち上がる。なーくんも目だけあなたの下の名前を向いた。



あなた
そうだよ。





あなた
どうも。
莉犬にいの弟兼死神です。


挑発するように嘲笑うあなたの下の名前。
ジェル
ジェル
何敵地にのこのこと....
殺されると思わないん?



あなた
......死神だから。




あなた
君たちが思ってるほど俺は弱くない。良い奴でもない。折角長らえてしまった命、どんな手を使ってでも絶やさせない。



見たことない。


あなたの下の名前がこんなに自信満々と言った様子で語る様子を。施設にいた頃は虚ろな様子だったから。


るぅと
るぅと
.....4対5、しかも相手は幹部最弱と弱小です。こちらが有利に決まってます。



いふ
いふ
うわ死ぬほど舐められとるやん。


あなた
......呼ぼ。



いふ
いふ
ないこたーん!!!
アニキー!!!
はつうさぎー!!!
天才ぴよぴよ最年少ー!!!
あほとけー!!!



初兎
初兎
おい呼び方なんやねん
いむくん
いむくん
いふくん酷!!




ゾロゾロと出てきたのは🎲組の幹部。



本来幹部は指示出し役。

実際動くにしてもおびき寄せる筈。

わざわざ敵地まで来ることはない。



普段動かない人達が動くというのは、相当🍓組に恨みがあるのだろう。そりゃそうか。






ないこ
ないこ
こんにちは。
ななもりさん。







ないこ
ないこ
初めましてですが、殺させて頂きます。



長かったースクロールおつかれ(合計1900文字超)

ところで、これ一段落したら続編出そうか迷ってる



その後の話的な

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