会議室に入ると、そこには全員が集合していた。
驚いた表情で俺を見る。
そりゃそうだよね。
だって向こうには「殺された」って報告されてるし。
少し苦しそうに顔を歪めながらも、嬉しそうにするころちゃんとさとちゃん。
会議をしていたらしく、机の上には資料がホッチキスで止められて複数枚用意されていた。
なーくんは心底嬉しいと言うように、目に少しの涙を浮かべながら席から立ち上がってこちらに来た。
左斜め下を見て笑う。
背負った事実は逃げられない。
互いが歩み寄り、背中に手を回した時。
咄嗟に彼の腕を跳ね除けた。
その目に一瞬とはいえしっかりと、ナイフが握られているのが見えてしまったから。
不敵な笑みを浮かべ大して残念がる様子も見せずに見下ろすなーくんは、既に敵であった。
紫が黒に見えた。
まっすぐ、獲物を捕らえるように。
視線が俺へとぶつかった。
その時、全員から殺気が感じられた。
信じられない、と目が語っている。
社交辞令のように互いの意思を隠して意味の無い会話をする。なーくんがゆっくり歩み寄るのと同じスピードで後ろへと下がる。
命が危機を発している。
心臓がギュッと縮こまり、手汗が出てくる。
嗚呼。
仲間を傷つけられた時以来の目。
俺に向けられる日が来るとは。
ナイフを振り下ろされるかと思った、
手に持っていたナイフはいつの間にか、いふさんの手に渡っていた。あなたの下の名前が俺の背中をさする。
唖然として席に着いていた皆であったが、その言葉で立ち上がる。なーくんも目だけあなたの下の名前を向いた。
挑発するように嘲笑うあなたの下の名前。
見たことない。
あなたの下の名前がこんなに自信満々と言った様子で語る様子を。施設にいた頃は虚ろな様子だったから。
ゾロゾロと出てきたのは🎲組の幹部。
本来幹部は指示出し役。
実際動くにしてもおびき寄せる筈。
わざわざ敵地まで来ることはない。
普段動かない人達が動くというのは、相当🍓組に恨みがあるのだろう。そりゃそうか。
長かったースクロールおつかれ(合計1900文字超)
ところで、これ一段落したら続編出そうか迷ってる
その後の話的な
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編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。