キーンコーンカーンコーーん(((
(初兎視点)
僕はいつも昼休みの時間になったらとりあえず、授業のノートをしっかりまとめる。
面倒くさいけど……。
そしたら、毎日のように
毎日のようにいむくんは僕にこう言って話しかけてきてくれる。
断る理由もなく、僕は毎日
毎日僕に話しかけに来てくれて、しかもかわいい笑顔で……(((
かわい過ぎるんだけど………。
僕達はそう言って教室を出ようとしたときだった。
いむくんは聞こえていないみたい。
僕にだけ聞こえるような声で
彼らが言っている陰キャとはぼくのことだろう
それいったらああ言うことを毎日のように言われる。
それでも僕はいむくんと居たいから
聞こえていないふりをする。
僕達はいつも屋上でたべる
ほかに来る人は居ないから二人きりだ。
相談かぁ…wwww
いむくんの事で悩んでるのにwww
うーん。
ああ…、。かわい過ぎる……、。
いや、かわいすぎんか!?
さすがいむくんや……、。
好きな人…、。
いむくんは、女の子だと思って言ってるんだろうな。
でもな…。言えないよな。
ここで言ってもいむくんを困らせるだけだし。
そして、振られたとき僕、立ち直れないだろうなぁwww
僕はいむくんに思い切って聞いてみた。
え、。?
僕に告白……え!?うそぉ……!?
え…。
あ、だよね。いむくんだわ((?)
僕はからかったつもりだった。
え、
いむくんは顔を赤く染めながらそう言った。
僕はその時どんな顔をしていたんだろうな。
すごく僕はいむくんに気になってる人が居ることを知って複雑だった。
複雑で、心なんかぐちゃぐちゃで
もう何もかんもいやで。
聞いたのは僕なのに。
こんな思いするなら聞かなきゃ良かった。
でも、な……。
いむくんはまた普通の顔に戻って今度は心配そうな目で見てきた。
何のことを言ってるんだろう。
そう思ったときには頬に大粒の涙がこぼれてきていた。
そう言っていむくんは僕の顔に垂れている涙を一生懸命タオルで拭ってくれている。
え。こんなことさせるつもりじゃなかったのに。
なんで泣いてるんだろう。
いむくんに気になってる人が居るのはなんとなくわかっていたのに
本人の口から聞くと、
とても苦しい。
悲しいし、僕の気持ちなんか知らないのが悔しかった。
でも、気持ちを伝えてどうするんだろう。
いむくんとこうやって仲良く出来なくなるんじゃないかな。
今の関係が崩れてしまいそうで。
いむくんはこう言うときどうするんだろうな。
告白するんだろうな。
僕とは違ってそこの小さな勇気を出せるのがいむくんだ。
気になってる人。
僕は範囲にはいってないんだろうな
僕の泣いてる理由なんかとっくのまに分かっているのに。
そんなことをいむくんに聞く。
え、もしかして僕振られた?
僕がいむくんに対しての気持ちに気づいちゃったのかな。
嫌だよ。
そう言って僕に抱きついてきた。
かわいいよ。いむくん。
素直につたえたかったな
僕が女の子だったら、付き合えてたのかな。
周りの目なんか気にせずに、
こんな、こんな世界に生まれた自分も嫌だ。
別に同性の子を好きになっただけなのに。
なんで、こんな思いしなきゃいけないんだよ。
可愛いがすぎるよ。
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。