「お二人とも、ありがとうございます。では、本日のメイン企画に参りましょう。○○色の君へ愛を贈る!」
「この企画では、お二人にくじを引いていただき、その座席に座っているお客様に愛の言葉を贈っていただきます!」
『キャー♡』
『えっ?!嘘?!』
「どうですか?お二人を目の前にして」
『ぇ………ぁ………………ぇぇ』
「緊張されていますか?」
『はい……………』
「それでは、片寄さん!何色の君にしましょうか?」
『ぁ、さくらです』
「では、片寄さん!お願いします!」
『『キャー♡♡♡』』
「なんと!片寄さん、劇中のセリフを言ってくださいました!どうですか?」
『あの、もうヤバいです』
「では、ステージに上がってくれたさくらさんに大きな拍手を!」
「では、佐藤さん!くじを引いてください」
『?!?!え?えぇ?!』
『ぇ………………?!』
「とても戸惑っていますが、どうですか?お二人を目の前にして」
『死にそう………………です』
「では、佐藤さん。何色の君にしましょうか?」
『あおいです』
「では、佐藤さん。お願いします」
「まだ、キュンキュンさせられると?!」
「では、ステージに上がってくれたあおいさんに大きな拍手を!」
そんなこんなで、無事に舞台挨拶が終わりました。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。