私が勤める店の店長は
いわゆるモラハラ店長で
セクハラ現場も多数目撃されてる
ハラスメント店長 である
生活がかかってる人や今出勤してきたばかりの人
上がれるタイミングが私だから
私が上がると言ってるのに……
聞けなくはないよ?
でも 聞きたくないよね?
でも… そんなこと言えない…よね。
赴任してきて一週間の新しい副店長
多くを語らず物静かな人だと思ってた人が
突然 口を開いた
な、に…これ……
何故かこの店長にこんな風にビシッと言える人が
今まで誰一人いなかった
この人… 何者……
こっそり耳打ちされた言葉に
驚きを隠しきれない
本部の上の人達は現場の事なんて知らないと思ってた
副店長の最後の笑い声が異様に耳に残る
さっきまでの格好いいビシッとした副店長はどこへ?
えっ?えぇぇぇっ?! 何これ?
この人いくつ顔を持ってるんだ?!
ギャップ萌えって言葉があるけど
ギャップありすぎて どこを見ていいか分からない…
けど… 頼れる副店長ってことは確かだ
顔は良いのに いや、性格も悪くないと思うんだけど
何かが惜しい感じがする副店長……
これからどんな日常になるのやら…
想像がつきません
fin
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。