私は今、天人五衰の隠れ家(?)とやらに招待された為、案内通りに廊下を歩いている。
私は持ち前の推理力で部屋を割り出そうとしたが、その必要は無いらしい。
私は招待状を折り畳みポケットにいれるとゴーゴリに問い掛けた。
私は少しばかり考える素振りをゴーゴリに見せたがやがて表情を笑みに変え、先程の意見に賛同した。
ゴーゴリは私の手を掴むと、風を切る音がする程上下に振られた。
私はゴーゴリの手を振り払おうとしたら、急に抱きしめられた。
私は其れだけ云い残すと、自分で推理し目的の部屋迄歩き、飾り付けを始めた。
シグマは私を見るなり明るい表情になった。
……多分だけど最初は厭々始めたんだろう……
私は久しぶりに背筋が凍った。
ゴーゴリに料理される食材が可哀想ッ……
私は準備が出来たのでフョードルを呼びに行った。
コンコン
私はフョードルの部屋を軽く二回程ノックすると、フョードルが顔を出した。
フョードルは思い出したかのように顔を上げた。
私はフョードルに着ける様に指示をした。
私はフョードルの手を握ると、飾り付けてある部屋迄案内した。
私がそう云うと、フョードルは不思議そうに目隠しを取った。
パーンッ
部屋にはクラッカーの音が響き、フョードルの頭等には大量の紙吹雪が落ちた。
すると、フョードルは心底嬉しそうに笑いながら、
そう云ってくれた。
с днём рождения はロシア語で誕生日御目出度うという意味です!
また一日遅れてしまった……
本当にごめんなさいッ
また次回
編集部コメント
引きこもりのおじさんと真面目な女子高生という組み合わせがユニーク。コンテストテーマである「タイムカプセル」が、世代の違う二人をつなぎ、物語を進めるアイテムとして存在感を発揮しています。<br />登場人物が自分の過去と向き合い、未来に向かって成長していく過程が丁寧な構成で描かれていました。